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メルセデスF1、旧スペックのリヤサスペンション選択は正解? アントネッリ「クルマに自信を持てた」

メルセデスはリヤサスペンションを旧仕様に戻してF1ハンガリーGPの予選に臨み、ジョージ・ラッセルがポールポジションに肉薄した。

George Russell, Mercedes

George Russell, Mercedes

写真:: Simon Galloway / LAT Images via Getty Images

 メルセデスのジョージ・ラッセルは、F1ハンガリーGP予選で4番手。とはいえ、ポールシッターのシャルル・ルクレール(フェラーリ)とのタイム差はわずか0.053秒で、最終コーナーの途中でオーバーステアが発生しなかったらポールポジションに手が届いていたかもしれない。

 予選Q3では風向きの変化によって相対的なパフォーマンスが大きく変化し、マクラーレン勢がポールを逃すというある意味サプライズな結果となったが、メルセデスはエミリア・ロマーニャGP前に使用していたリヤサスペンションに戻したことが助けになったと、ラッセルやアンドレア・キミ・アントネッリは認めた。

 アントネッリは予選Q2で敗退し15番手に終わったが、「古いサスペンションにもっと早く戻さなかったのは少し残念だ」と語り、次のように続けた。

「なぜなら今日、この週末全体を通して、以前よりもはるかにクルマに自信を持てたからだ」

「そして、今日は結果がもっと良くなっていたかもしれないから残念だ」

Andrea Kimi Antonelli, Mercedes

Andrea Kimi Antonelli, Mercedes

Photo by: Sam Bloxham / LAT Images via Getty Images

 5月のエミリア・ロマーニャGPで、メルセデスはリヤが勝手に浮き上がり、重心がマシン前方に移動してしまうという問題を解決するため、新たなリヤサスペンションジオメトリを投入した。

 理論上、路面に対してマシンの車高がある程度維持されることで、グラウンドエフェクトによって生まれるダウンフォース量が安定する。また空力性能の面で有益なだけでなく、ブレーキング時にリヤがロックする傾向が軽減されるため、タイヤマネジメントの面でも効果を発揮すると考えられる。

 しかしリヤアクスルのアンチリフトジオメトリは、フロントアクスルに比べて根本的に複雑だ。予想通りに機能したとしても、ドライバーへのフィードバックが一般的に少ないため、カナダGPで新しいリヤサスペンションが正式に搭載されて以来、ラッセルとアントネッリはマシンのリヤを信頼できなくなっていた。

 ここ最近、アントネッリが不振に陥っていたというのは、彼自身も認めているところだ。しかしカナダGPでラッセルが優勝し、アントネッリが3位に入ったことが、チームの意思決定に影響を与えていた。

 エミリア・ロマーニャGPで失望的な結果に終わった後、モナコGPで旧型、カナダGPでは新型のサスペンションを使用し、カナダで”結果が出てしまった”のだ。

 これはシミュレーションでしかその優位性が証明されていないアップグレードを使用する際、異なるサーキットや変動する条件によって新コンポーネントの評価が曖昧なってしまう可能性があるという教訓だ。

George Russell, Mercedes

George Russell, Mercedes

Photo by: Sam Bloxham / LAT Images via Getty Images

「F1がこれほど複雑なのは、同じクルマでも、あるサーキットでは速く、別のサーキットでは遅く、その理由が異なるからだ」と、ハンガリーGP予選後にラッセルは述べた。

「アップグレードを異なる種類のサーキットや条件で実際にテストする必要がある。そうすることで、明確に『これが良い理由』または『これが悪い理由』と説明できるからだ」

 カナダGPでは、ブレーキングの大部分が直線区間であり、高速コーナーや複合コーナーがほとんどないため、リヤサスペンション設計の根本的な限界が露呈しなかった。一方で、より流れるようなサーキットでの動的フィードバック不足は、マシンの予測不能な挙動を際立たせた。特にアントネッリの場合、彼の派手で攻撃的なドライビングスタイルと相性が悪かった。

 しかしラッセルは現実的な指摘を加え、旧型サスペンションへの変更はそれほど劇的なものでない可能性を示唆した。

「Q3は混乱したセッションだった」とラッセルは語った。

「僕たちはQ2から後退した幅が小さかった。僕はQ2より0.1秒遅かっただけだ。シャルルは0.2秒、フェルナンド(アロンソ/アストンマーティン)も0.2秒遅く、マクラーレンは0.6秒遅かった」

「Q3のパフォーマンスに浮かれるつもりはない。なぜなら、週末の残りの部分はスムーズではなかったからだ。言うまでもなく、キミはQ2で敗退している。順調じゃなかったんだ」

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