ウイリアムズF1、”ほぼ開幕戦仕様”のアップグレードをバーレーンテストに投入
ウイリアムズはバーレーンでの公式テストを前に、ニューマシンFW43Bのアップグレードを実施。開幕戦に向けたアップグレードが”ほぼ”完了したという。
Roy Nissany, Development Driver, Williams FW43B
Mark Sutton / Motorsport Images
ウイリアムズは先週、2021年用のニューマシンFW43Bを発表。ジョージ・ラッセルとニコラス・ラティフィが、シルバーストン・サーキットで既にシェイクダウンを完了している。
このFW43Bには既にアップデートが施され、3月12日からバーレーン・インターナショナル・サーキットで行なわれる公式合同テストに持ち込まれるという。
今シーズンはレギュレーションにより、昨年型マシンの基本的な部分を継続して使わなければいけないことになっている。にも関わらずFW43Bには、車体内部に多くの変更が加えられ、制限重量よりも軽量化することができ、重量バランスを調整しやすくなったと言われている。
ウイリアムズとしては、レギュレーションが大きく変わる2022年を重要視し、開発の重点も早々に2022年のマシンにシフトすることを予定している。しかしながらチーム代表のサイモン・ロバーツは、今週のバーレーンテストで試すべき様々なパーツがあることを明かしている。
「我々は現在、2022年に向けたマシンの設計と開発を進めている。来季に向けては、大きな変化があるからだ」
ロバーツ代表はそう語った。
「それは今シーズンから持ち越すモノが無い、全く新しいレギュレーションだ。しかし、我々はもう既にいくつかの作業を行なったから、チャンスもあると思う」
「ただ今の回テストのために、バーレーンに持っていくいくつかのオプションがある。それは、もうほとんど最初のレースに向けたアップグレードのようなモノだ。我々はそれについて、本当に興奮している」
「シーズンを通じてのアップグレード計画があるが、それはかなり控えめなモノになるだろう。他のチームと同様、リソースをどう振り分けていくのかについては、非常に注意深く検討していく」
テストに持ち込むアップグレードについて尋ねられたロバーツ代表は、予定よりは早いが、本当に必要なモノはまだ分からないと語った。
「いくつかの選択肢がある。だから、マシンには様々なパーツを取り付けることになるだろう」
「それは素晴らしいことだ。そういう立場にいられるのは素晴らしい。ふたりのドライバーが様々な選択肢を試すことができるし、レースに向けて十分なパーツを確保できているからね」
「今回持ち込むモノは、最初のレースに持ち込むアップグレードになるかもしれない。良いポジションにいるとは思うが、どちらを選ぶかによって、状況は異なるだろう」
ロバーツ代表は、テクニカルレギュレーションが大きく変更されなかったことで、チームはマシンを詳しく調べることができ、改善すべき部分を見つけられるようになったと説明した。
「我々は時間をかけ、重量を減らすために手を加えられる全てのモノに取り組んできた」
そうロバーツ代表は説明する。
「マシンの冷却用パーツのバランスを取り直し、可能な限り全てを最適化させた。マシンについては理解が進んでいたため、通常のように大変な仕事ではなかった。昨年17レースを走ったマシンだから、大量のデータがあるんだ。これによりエンジニアたちは、我々は通常は行なえないレベルの理解度に達することができるんだ」
「結果としてかなり重量を抑えることができた。組み立ても楽になり、全てのことがうまく調和している。うまくいけば、より信頼性も高まるだろう。確かに、それが目指したことだ」
「この後修正することができない小さなことは全て、整理することができた。目標は、ある程度のパフォーマンスを見つけ、信頼性を高め、そして前進していくことだ」
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