ウイリアムズF1、エンジニアリング・ディレクターのチーム離脱を発表。組織変更の一環
組織改革を断行中のウイリアムズは、エンジニアリング・ディレクターのアダム・カーターがチームを離脱したことを発表した。
Williams FW43B garage
Simon Galloway / Motorsport Images
ウイリアムズは、エンジニアリング・ディレクターのアダム・カーターが離脱したことを発表した。
カーターは2016年5月にウイリアムズに加入。2020年のトルコGPと2021年のサウジアラビアGPでは、新型コロナウイルスに感染したことによりチームに帯同できなかったチーム代表の代理として、現場責任者を務めた。
チームCEOのヨースト・カピトは、カーターの離脱に際して次のようにコメントを発表している。
「今後のエンジニアリング戦略および必要条件を見据え、エンジニアリング組織に変更を加えた」
「アダム・カーターはチームを去った。これまでの6年間に及ぶ彼の努力と貢献に感謝したいと思う」
ウイリアムズは、2020年の9月にドリルトン・キャピタルが新たにオーナーとなって以来、組織行動の改革を断行中。同年12月にはカピトがCEOに就任し、2021年の7月にサイモン・ロバーツがチーム代表を退いた後は、チーム代表の役割も担っている。
そのカピトCEOはフォルクスワーゲン・グループ出身であり、かつての部下をウイリアムズに複数人招聘している。
2021年の3月には、テクニカルディレクターにフランソワ-ザビエル・デメゾンが就任。ロバーツ代表がチームを去った後は、デメゾンがトラックサイドおよびエンジニアリング部門を取り仕切っている。また11月には、ベルジアン・スヴェン・スミーツがスポーティングディレクターに就任している。彼らはいずれも、フォルクスワーゲン出身の人材だ。
今回チームを離れることになったカーターは、F1の世界で20年にわたって活躍してきた人物だ。1998年にはアロウズでジュニア・エンジニアリングの役割を務め、チームが消滅した後はマクラーレンに移籍し、テストチーム・エンジニアを務めた。その後2004年にはジョーダンに加入したが、同年後半にはルノーに移籍し、テスト及びレースエンジニアを務めた。
2008年にはワース・リサーチに加入して、チーフエンジニアおよびレースプログラム・マネージャーを歴任。8年間働いた後にウイリアムズに移籍することになった。そのウイリアムズでは、2016年からシニア・エンジニアとなり、2017年には車両プログラムのチーフエンジニアとなった。さらに2019年にはチーフエンジニアとデザイン部門の責任者に昇格。そして2021年にエンジニアリング・ディレクターになったばかりであった。
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