”望外”の予選好結果に浮かれるな! メルセデスF1代表は喜び抑え「高揚感に振り回されてはいけない」
メルセデスのトト・ウルフ代表は、好調な結果となったオーストラリアGPで”高揚”しないように注意しなければならないと語った。
写真:: Jake Grant / Motorsport Images
F1第3戦オーストラリアGPの予選で、メルセデスはジョージ・ラッセルが2番手、ルイス・ハミルトンが3番手と上位につけた。メルセデスにとって、このパフォーマンスは明らかな前進と言える。
シーズン開幕時点でのパフォーマンス不足から、マシンのコンセプト変更も検討しているメルセデス。しかしチーム代表のトト・ウルフはオーストラリアGPでスピードが向上したとはいえ、チームとして全体像を見失うこと無く、長期的な目標を見据えた計画の変更を放棄してはいけないと語った。
「我々は”躁とうつ”の間で揺れ動かないように注意し、合理的に考え続ける必要がある」
「今回我々が目の当たりにしたものは、クルマの中にある多くのポテンシャルが解放されたということだ。しかし、長期的な視野に立った正しい決断を下す必要がある」
「そして、我々は自分たちが持っている最高のパッケージでレースを続けていくだろう。そして、それがナローボディであろうとワイドボディであろうと、関係ない。ただクルマのスイートスポットを見つけ、より多くのダウンフォースを得ることが必要なんだ」
ウルフは、コンセプト変更の計画を支持しているかどうか聞かれ、今後のレースで逆方向にブレる可能性があると警告した。
「我々はそうしたブレを避けなければならない」
「今日の予選で良い結果を出して、その高揚感に振り回され『今まで考えてきたことが間違っていた、このままクルマを開発しよう』と考え、次に悪い結果が出たときに、その逆を考えてしまうからだ」
「我々は、クルマがどうあるべきかについて”教義”を持ったことはないし、自分たちがどこを間違えたのか、ちゃんと分かっている」
「今のクルマに良いところがあることもわかっている。週末にすべてのステップを正しくこなし、クルマの中にあるものを引き出すことができれば、それを見ることができるんだ」
それでもウルフは、予選でのパフォーマンスについて歓迎すべき驚きがあったことを認めた。
「予想通りだと、冷静に考えることもできる。でもそうではないんだ。良い時もあれば、悪い時もある。このスポーツではそれを愛さなければならないんだ」
「明らかに、我々が望んでいた場所とは違うが、それでも2番手と3番手で予選を終えられたことは、期待以上の結果だった」
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