F2ムジェロ:レース2はルンガーが独走V。角田にまたも受難、佐藤万璃音はF2初入賞

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F2ムジェロ:レース2はルンガーが独走V。角田にまたも受難、佐藤万璃音はF2初入賞
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FIA F2第9戦ムジェロのレース2が行なわれ、ARTグランプリのクリスチャン・ルンガーが優勝した。

 FIA F2第9戦のレース2がイタリアのムジェロ・サーキットで行なわれた。優勝したのはクリスチャン・ルンガー(ARTグランプリ)で、日本勢では佐藤万璃音(トライデント)が8位に入賞した。

 前日に行なわれたレース1はセーフティカーが絡む波乱のレースとなったが、その波乱に乗じてうまく順位を上げたニキータ・マゼピン(ハイテック)が優勝した。一方で角田裕毅(カーリン)は8番手でフィニッシュしたものの、レース中の接触の責任を問われて5秒のタイムペナルティを受けてしまい、16位で痛恨のノーポイントとなった。これで角田はマゼピン、クリスチャン・ルンガー(ARTグランプリ)にポイントランキングで逆転され、ランキング6番手に転落した。

 23周で行なわれるレース2のポールポジションはアーテム・マルケロフ(HWA)。2番グリッドにはユーリ・ヴィップス(DAMS)となった。

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 スタートでは3番グリッドのルンガーが良い蹴り出しを見せて先頭に。2番手マルケロフ、3番手ルイ・デレトラ(チャロウズ)の順でオープニングラップを抜けた。日本勢は佐藤が11番手、松下信治(MPモータースポーツ)が14番手、角田は15番手だ。

 先頭に立ったルンガーは序盤から猛プッシュ。わずか5周で2番手以下との差を4秒に広げた。一方のマルケロフはペースが上がっていかず、デレトラが2番手に浮上した。

 レースは10周を消化。依然ルンガーが2番手デレトラに対して6秒のリードを築いており、ヴィップス、マルケロフ、ミック・シューマッハー(プレマ)と続いた。角田は13番手まで順位を上げている。

 マルケロフはどんどんペースが落ちていき、最終的にはまともにマシンを走らせるのも厳しい状況に。ポジションをズルズル落としていき、11周目にピットインした。このマルケロフが渋滞を作った影響で、中団グループは僅差の大混戦となった。

 残り10周、角田はマーカス・アームストロング(ARTグランプリ)をターン1で交わして10番手。苦しい位置からのスタートだったが、ポイント圏内が見えてきた。

 残り9周、5番手を争うマゼピンとルカ・ギオットが接触。マゼピンがターン1の飛び込みで止まりきれず、ギオットをグラベルに押し出す形となってしまった。これでギオットはリタイア。このハイテック勢の同士討ちにより、バーチャルセーフティカーが発動された。

 このタイミングで、角田、佐藤、松下の日本勢3人を含む数名のドライバーがピットイン。タイヤを交換して後半の追い上げに懸ける作戦に出た。

 レースは残り7周、ルンガー、デレトラ、ヴィップス、シューマッハー、周冠宇(ユニ-ヴィルトゥオーシ)というオーダーで再開。タイヤ交換をしたマシンの中で先頭に立つ角田は13番手でリスタートを迎えたが、周囲より圧倒的にペースが速く、残り4周にはポイント圏内の8番手まで浮上した。しかし、フェリペ・ドルゴビッチ(MPモータースポーツ)との争いの中で接触し、フロントウイングを破損。角田にはピットインを指示するオレンジボールフラッグが振られてしまい、再度ピットインしたことで後方に落ちてしまった。

 角田の脱落で、タイヤ交換勢のトップは佐藤に。佐藤はペースの落ちるマシンを続々と攻略し、残り3周でドルゴビッチをパスして8番手に浮上した。

 ルンガーは終始独走状態で、最終的に2番手以下に14秒もの差をつけてチェッカー。今季2勝目を挙げた。2位にはデレトラが入り、2戦連続の表彰台となった。3位はヴィップス。シーズン途中からの参戦ながら3ラウンド目で結果を残し、ポテンシャルの高さを見せつけた。

 4位シューマッハー、5位周、6位カラム・アイロット(ユニ-ヴィルトゥオーシ)と続いた。佐藤はユアン・ダルバラ(カーリン)を最後まで追い詰めたが、0.037秒届かず8位。しかしこれでF2初入賞となった。

 角田はレース1、レース2共に歯車が噛み合わず、ラウンドを通して1ポイントも獲得することができなかった。これは第3戦以来のことだ。ポイントランキングはレース1終了時と変わらず6番手だが、7番手のデレトラに1ポイント差に迫られるという厳しい展開となった。

 

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順位 ドライバー チーム 周回数 タイム 前車との差 Mph ポイント
1 Denmark クリスチャン ルンガー France ARTグランプリ 23 37'51.980     191.215 15
2 Switzerland ルイ デレトラ Czech Republic チャロウズ 23 38'06.301 14.321 14.321 190.017 12
3 Estonia Jüri Vips France DAMS 23 38'06.850 14.870 0.549 189.971 10
4 Germany ミック シューマッハー Italy プレマ 23 38'09.998 18.018 3.148 189.710 8
5 China チョウ グアンユー United Kingdom ユニ-ヴィルトゥオーシ 23 38'10.362 18.382 0.364 189.680 6
6 United Kingdom カラム アイロット United Kingdom ユニ-ヴィルトゥオーシ 23 38'16.401 24.421 6.039 189.181 4
7 India ユアン ダルバラ United Kingdom カーリン 23 38'18.244 26.264 1.843 189.030 2
8 Japan 佐藤 万璃音 Italy トライデント 23 38'18.281 26.301 0.037 189.027 1
9 Russian Federation ロバート シュバルツマン Italy プレマ 23 38'23.405 31.425 5.124 188.606  
10 Israel ロイ ニッサニー Italy トライデント 23 38'24.922 32.942 1.517 188.482  

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この記事について

シリーズ FIA F2
イベント Mugello
サブイベント Race 2
執筆者 戎井健一郎