F2スペイン予選|オリバー・ベアマンがポールポジションを獲得。岩佐歩夢は4番手
FIA F2第7戦スペインの予選が行なわれ、プレマのオリバー・ベアマンがポールポジションを獲得した。
Oliver Bearman, Prema Racing
Simon Galloway / Motorsport Images
FIA F2選手権第7戦の予選がスペインのカタルニア・サーキットで行なわれ、プレマのオリバー・ベアマンがポールポジションを獲得した。
F1と同様、F2も常設サーキットでのレースは開幕戦バーレーン以来久しぶり。周辺には大きな雨雲が浮かんでいるものの、サーキットには影響がなくドライコンディションで30分間のセッションがスタートした。
セッション序盤、好タイムを出したのはジャック・ドゥーハン(ヴィルトゥオーシ)。1分24秒078をマークした。前戦モナコのスプリントレースで優勝した岩佐歩夢(DAMS)も、0.374秒差ながら2番手につけた。
ドゥーハンらがピットに戻る中、ポイントリーダーのフレデリック・ベスティ(プレマ)を含む数台が少しタイミングをずらしてアタックを敢行。ここでデニス・ハウガー(MPモータースポーツ)が1分23秒923で暫定トップを奪った。
セッション後半に入ると、一旦ピットに戻っていたマシンが少しずつコースへ。一方のハウガーはタイヤを温存するためか、早々にマシンを降り他車のアタックを見守る格好となった。
しかしその後も、コース上ではタイム更新が連続。テオ・プルシェール(ARTグランプリ)がトップを奪うと、直後にはエンツォ・フィッティパルディ(カーリン)が1分23秒623までトップタイムを塗り替えた。
岩佐は残り10分を切ってからコースイン。入念にタイヤを温め、残り4分を切ろうかというタイミングでアタックに入った。ここで12番手まで落ちていたポジションを2番手までジャンプアップさせることに成功した。
だがそれ以上に良い走りを見せたのがプレマのオリバー・ベアマン。1分23秒546というタイムでトップに立った。
各車がアタックのタイミングをずらした結果、最後は残り時間1分ほどを残してアタックしているのはわずか数台というF2では珍しい状況に。結局、ベアマンのタイムを脅かす者はおらず、予選は終了となった。
ベアマンは第4戦バクー以来2度目のポールポジション獲得。マシンに乗り込んだままピットレーンで予選を終えたフィッティパルディが2番手。3番手には暴れるマシンをねじ伏せ、アタックをまとめたドゥーハンが入った。
岩佐は最終的に4番手。トップ5が0.2秒以内という接戦の予選で上位に食い込んだ。ただ、他車のアタック妨害でスチュワードに記録されているのが気になるところだ。
ポイントランキング2番手のプルシェールは5番手、ポイントリーダーのベアマンは8番手だった。
土曜日のスプリントレースは予選上位10台がリバースグリッドに並ぶため、予選10番手のアマウリー・コールドウェル(ヴィルトゥオーシ)がポールポジションとなる。
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