F2初優勝の角田裕毅「僕にとっては大きな一歩」 課題は予選結果?
FIA F2の第5ラウンドのレース2で初優勝を果たした角田裕毅は、自分とチームにとって大きな一歩だったと語ると共に、より簡単に表彰台を手にするために、予選を改善したいと語った。
Race winner Yuki Tsunoda, Carlin
Formula Motorsport Ltd
イギリスのシルバーストン・サーキットで行なわれたF1 70周年記念GP。その併催イベントとして開催されたFIA F2のラウンド5・レース2で、角田裕毅(カーリン)が優勝を果たした。
今季がF2デビューイヤーながら、速さを見せてきた角田。しかし、表彰台は獲得していたものの、その頂点には届いていなかった。しかし10レース目にして、ついに初優勝を手にした。
リバースグリッドにより3番グリッドからスタートした角田は、先頭を争うプレマのロベルト・シュバルツマンとミック・シューマッハーのバトルを、後方でじっと見ていた。そしてふたりが接触した隙を突き、首位に躍り出ると、そのままチェッカーまで逃げ切った。
「本当に嬉しいです。カーリンにとっても僕にとっても、良いステップだと思います」
角田はレース後公式会見でそう語った。
「オーストリア(シュタイアーマルクGP)ではすでにポールポジションを手にしていたものの、その後はかなり苦労しました。表彰台、しかも特に頂点に戻ってくることができて、本当に良かったです。チームに感謝しています」
レース直後、角田はプレマ勢が同士討ちしたのはラッキーだったと話していた。その接触がなくても、ふたりを抜くことができたのではないか? そう尋ねられると、角田は次のように語った。
「ロベルトはかなりタイヤに苦労していました。だから彼を抜くことはできたと思います。でも、ミックについては分かりません。レース終盤、僕らはかなり似たようなペースでしたからね。接触がなかったら、どちらか一方を抜くのにはとても苦労したと思います」
「プレマの2台の前に出た後も、ミックは本当に良いペースだったと思います。だから、彼はまだ1位になる可能性がありました。その状況で2台のプレマを一気に抜けたのは少し幸運でしたけど、結果にはかなり満足しています」
FIA F2での初優勝がどれほど自身にとって重要だと考えているのか? それについて角田は、次のように解説する。
「シーズン初めは、レースの終わりまでフロントウイングを失わないように走るのに苦労していたと思いますよ! 先週から大きな一歩を踏み出しました。もう(フロントウイングを)失うことはなかったです!」
「先週のレース1から、タイヤを労ることができる本当に良いマシンを手にしていました。それで予選9番手から、決勝では3位になれたんです。今回のレース1では、10番グリッドから6位になれました。常にポジションを上げることができています」
「僕らには、本当に良い戦略と良いクルマがあります。確かに将来に向けては、自信に繋がると思います。でもレースを楽にし、表彰台を獲得するためには、予選のペースを改善しなければいけません」
「改善すべき点はまだまだたくさんあります。でもカーリンと僕にとっては重要な一歩でした」
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