F2であわや予選落ちの珍事。“107%タイム”を出せなかったデレッダの出走が許可された理由とは?
FIAレースディレクターのマイケル・マシは、モナコで行なわれたFIA F2でアレッシオ・デレッダが107%ルールをクリアできなかったにも関わらず、彼に出走許可を与えた理由を説明した。


F1モナコGPのサポートレースとして開催されたFIA F2のラウンド2ではちょっとした騒動があった。走行初日に行なわれた予選で、HWAのアレッシオ・デレッダがいわゆる“107%ルール”をクリアできず、予選落ちの危機に陥ったからだ。
デレッダが予選で記録したベストタイムは1分27秒744。これは彼が出走したグループBのトップタイムだったロバート・シュバルツマン(プレマ)の1分21秒403から6秒341も遅いタイムであった。
FIAのレギュレーションでは、デレッダのように予選で最速タイムから107%以内のタイムを出せなかったドライバーは、“例外的な状況”を除いてレースへの出走を許可されないことになっている。
しかし予選後にレーススチュワードは、デレッダが107%ルールをクリアできなかったにも関わらず、彼のレース出走を許可することを発表した。ただ、なぜデレッダの出走が許可されたかについては明らかにされていなかった。
FIAのレースディレクターを務めるマイケル・マシはこの件について回答し、デレッダのマシンが週末を通してメカニカルトラブルに悩まされていたこと、そして彼のこれまでの予選での実績を考慮した結果、出走を許可したと説明した。
「デレッダ、そしてF2のレースに関しては、スチュワードがふたつのことについて検討した」とマシは言う。
「彼らはチーム(の代表者)を呼び出したが、チームは週末を通してマシンにメカニカルトラブルがあったと説明した」
「加えて彼らは、過去のイベントにおいてデレッダが出走していたことを考慮し、彼が全ての基準を満たしていると判断した。そしてスチュワードの裁量の範囲内で、彼がグリッドの最後方からスタートすることを許可したのだ」
「なぜそうしたのかの詳細については、私はスチュワードではないので詳しくは説明できない」
なおレース出走が許可されたデレッダは、週末に行なわれた3レースをそれぞれ18位、12位、17位で完走した。しかしその全てで周回遅れとなってしまった。
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