いよいよ開幕するフォーミュラE第7シーズン。今季日本開催の可能性が近づいていた?

サウジアラビアで第7シーズンが開幕するフォーミュラE。今シーズンは現時点では前半戦の開催スケジュールのみが発表されている状態だが、その中に日本開催レースが入る可能性があったことが分かった。

いよいよ開幕するフォーミュラE第7シーズン。今季日本開催の可能性が近づいていた?

 サウジアラビアで行なわれるディルイーヤePrixで、フォーミュラEの第7シーズンが開幕する。現時点では前半8戦の開催カレンダーが発表されており、後半7戦のスケジュールは未定となっているが、実は日本開催の可能性もあったようだ。

 フォーミュラEは以前から日本での開催を希望してきたが、今をもって実現していない。このシリーズは基本的には公道コースを舞台にレースが行なわれる。しかし日本ではこれまで、公道を使ってのレースは2020年に島根県の江津駅前で行われたA1市街地グランプリのみ。それもレンタルカートを使ってのイベントであり、本格的なレーシングカーを用いた公道レースが行なわれたことはない。

 日本は公道をレースのために占有するにはハードルが高く、これを緩和するために、自由民主党のモータースポーツ議員連盟は法案を準備している。しかしまだ国会の本会議に提出される前の段階に留まっている。横浜や大阪、東京など、フォーミュラE開催に興味を持っている自治体は多々あるという話題は入ってくるものの、実現まではまだまだ遠いと言わざるを得ない。また新型コロナウイルスが世界中で蔓延している現状では、人が集まりやすい市街地中心でのレース開催計画を進めるのは、さらに困難になっているというのは、想像に難しくない。

 ただ2021年のフォーミュラEは、バレンシアePrixをリカルド・トルモ・サーキットで、またローマePrixが市街地で開催できなかった場合に向け、バレルンガ・サーキットでのレース開催を準備している。つまり必ずしも公道コースではなく、常設サーキットでの開催についても門戸が開かれ始めていると言えるだろう。

 そんな中、海外の情報筋から、フォーミュラEが日本での開催を検討しているという情報がもたらされた。しかもフォーミュラEが目を向けているのは、常設サーキットであるつくばサーキットなのだという。

 そこで我々は、つくばサーキットの広報担当者に情報の真偽を尋ねたところ、次のような回答が返ってきた。

「実は3〜4年前に、フォーミュラEから開催についての打診があり、お話をしました。ただ、その後連絡はなく、開催の話も立ち消えになったと聞いています」

「現時点では、開催についてのお話をしているという事実はありません」

 ただ取材を進めていく上で、つくば以外のサーキットに話が持ち込まれた事実もあったということが分かってきた。

 前述の通りまだ新型コロナウイルスのパンデミックが世界中で収まっておらず、今季の開催カレンダーはまだまだ変更される可能性がある。そういう状況では、様々な設備を仮設しなければならない公道コースは、フレキシブルな対応が難しくなる可能性が高い。一方で常設サーキットならば、有観客/無観客は別としても、開催に向けた準備ははるかに少なく、その期間も短くて済む。

 東アジアでは今季、中国の三亜と韓国のソウルでレースが開催される予定だった。しかしそれらがコロナ禍の影響で開催できなかった場合に備え、日本のあるサーキットに昨年末の段階で打診があったようだ。ただ同サーキットのフルコースではフォーミュラEマシンには長すぎ、さらにエネルギー回生ができるコーナーも限られていることから、ショートカットするレイアウトを使ってのレースになる……そんな具体例まで話し合われていたという。

 ただ最終的にはこの話も実現には至らず、今季同サーキットでの開催はないということになりそうだ。

 とはいえ、今シーズンではないかもしれないが、日本でフォーミュラEのレースが開催される日が、徐々に近づいているようにも感じられる。

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この記事について

シリーズ フォーミュラE
執筆者 田中 健一