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ニック・デ・フリーズが復活勝利! 3番手フィニッシュのティクトゥムに厳罰で表彰台逃す|フォーミュラEモナコE-Prixレース1

モンテカルロ市街地コースを舞台にフォーミュラEのモナコE-Prixが行なわれ、ニック・デ・フリーズが勝利した。

Nyck De Vries, Mahindra Racing

Nyck De Vries, Mahindra Racing

写真:: Jordan McKean / LAT Images via Getty Images

 フォーミュラEの第9戦モナコE-Prixが行なわれ、ニック・デ・フリーズ(マヒンドラ)が優勝。3番手フィニッシュしたダニエル・ティクトゥム(クプラ・キロ)にはレース後にペナルティが下り、表彰台登壇を逃した。

 伝統のモナコ、モンテカルロ市街地コースを舞台に行なわれるフォーミュラEのモナコE-Prix。フォーミュラEがモナコで行なわれるようになった当初は短縮されたレイアウトが舞台だったが、ここ数年はF1と同じレイアウトのコースで開催されている。

 予選でポールポジションを獲得したのはクプラ・キロのダニエル・ティクトゥム。タイムは1分26秒551であった。F1からはまだ16秒ほど遅いが、来季導入されるGEN4マシンであればその差がどれほど縮まるのかは非常に興味深いところだ。予選2番手はニック・デ・フリーズ(マヒンドラ)であった。

 スターティンググリッドには、F1が今週お休みだということもあり、カルロス・サインツJr.(ウイリアムズ)やニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)らが見物に訪れていた。またレッドブルF1の前チーム代表であるクリスチャン・ホーナーも訪れ、インタビューで「フォーミュラEに初めて来たよ!」と答えた。

 今年のモナコE-Prixは、土日2レース開催のダブルヘッダー。土曜日のレースは、ピットブーストがあるフォーマットで、29周で行なわれた。

 ホールショットを決めたのはティクトゥムで、デ・フリーズも2番手をキープ。接触上等のフォーミュラEではあるが、今回のレースは全車が無事に1周目をクリアした。

 先頭のティクトゥムは、予選ラップよりも10秒以上遅いペースでコントロール。各車ともまずはエネルギー節約を重視して周回を重ねた。

 しかし4周目、ヌーベル・シケインの入り口でニック・キャシディ(シトロエン)とジェイク・デニス(アンドレッティ)がクラッシュ。キャシディがアウトに膨らんだところ、デニスはウォールとの間に挟まれてしまった格好だ。これでセーフティカー出動となった。キャシディはピットでタイヤを交換して戦列に復帰したが、デニスはリタイアに追い込まれた。

 なおこの接触についてはキャシディに非があるとして、10秒のタイム加算ペナルティが科された。

 6周目からレース再開。引き続き各車はペースをコントロールし、ゆっくりとしたレース展開であった。

 12周目のラスカスでポルシェの2台が接触。ニコ・ミュラーがパスカル・ウェーレインに追突してしまったのだ。ミュラーはフロントウイングを失ない、ウェーレインはリヤタイヤをパンクさせてしまった。ミュラーはそのまま走行を続け、ピットブーストのタイミングまで粘ったものの、パンクを喫してしまったウェーレインはピットインせざるを得ず、大きく順位を落とした。

 ただこの頃からピットブーストのためにピットインするドライバーが出始め、各車ともこれに倣った。しかし首位ティクトゥムはピットインせず走行を継続。この間に、アタックモードを起動させたアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(ジャガー)がオーバーテイクを成功させ、首位に浮上した。

 ティクトゥムは18周目を走り切ったところでピットイン。コースに戻ったところ、デ・フリーズとエバンスに先行されてしまう。

 またダ・コスタも19周終了時点でピットインし、首位でコースに復帰した。しかし前述のとおりダ・コスタはピットイン前に既にアタックモードを使い切り、後方に迫るデ・フリーズとエバンスはアタックモード稼働中……2台は軽々とダ・コスタを抜いていった。

 ティクトゥムはトップ3台から6秒遅れた位置に下がったが、アタックモードを稼働させて追い上げた。そしてアタックモード残り1分というところで、前を行く3台に追いついた。

 しかしティクトゥムはダ・コスタを抜くのが精一杯。トップ2台を攻略することはできなかった。いかもアタックモードが切れた後はタイヤを使い切ってしまったかペースが劣り、前の2台に徐々に引き離され、逆に一度は攻略したはずのダ・コスタに猛攻を仕掛けられることになった。

 そして27周目、ヌーベルシケインの入り口でダ・コスタがティクトゥムに攻撃を仕掛ける。しかし両車接触。この事故で、ダ・コスタは左リヤのホイールが割れ、タイヤがコース上を跳ね回ってしまう。

 これでフルコースイエローが宣言され、そのままレース終了になるかと思われた。しかし最終ラップの半分を消化したところで、フルコースイエロー解除。デ・フリーズはそのままレースを走り切り、トップチェッカーを受けた。2021-22年シーズンの第8戦ベルリンE-Prix以来、フォーミュラE復帰後初優勝だった。2位にはエバンス、3番手にはティクトゥムが入った。ティクトゥムはダ・コスタとの接触によってタイヤにダメージを抱えていたようだが、なんとか3番手でチェッカーを受けることができた形だ。

 ただフィニッシュ後、ティクトゥムにはダ・コスタとの接触に非があるとして、ドライブスルーペナルティ……レース後に審議結果が降ったため、33秒加算という厳罰が下った。マシンを降りたティクトゥムは、不満を露にした。

 これでティクトゥムはせっかくの表彰台を逃したが、繰り上がって3位表彰台となったのは、同じクプラ・キロのぺぺ・マルティ(ホセ-マリア・マルティ)であった。

 フォーミュラEの第10戦モナコE-Prixの2レース目は、日曜日に開催。今度はピットブーストのないフォーマットでのレースとなる。

レース

全スタッツ
 
順位 ドライバー # Laps タイム 前車との差 平均速度 ポイント リタイア原因
1 Netherlands ニック デ・フリーズ マヒンドラ 21 29

51'26.313

    25  
2 New Zealand ミッチ エバンス ジャガー・レーシング 9 29

+2.677

51'28.990

2.677   18  
3 United Kingdom ダニエル ティクトゥム Cupra Kiro 33 29

+12.641

51'38.954

9.964   15  
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