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1周目にまさか……ロビン・フラインス、クラッシュで手首を骨折。フォーミュラE新時代は厳しい幕開けに

アプト・クプラのロビン・フラインスは、フォーミュラEの開幕戦メキシコシティePrixのオープニングラップのクラッシュで手首を骨折してしまったという。

Robin Frijns, ABT Cupra Racing

写真:: Andreas Beil

 フォーミュラEのシーズン9(2022-23年)の開幕戦メキシコシティePrixが行なわれた。新世代マシン”Gen3”が導入され、まさに新しい時代の幕開けとなったが、このレースを実に残念な形で終えたのが、ロビン・フラインスだった。

 アプト・クプラのグリーンのマシンを駆るフラインスは、19番手から決勝レースをスタート。しかしオープニングラップのターン10で、フラインスは日産のノーマン・ナトーに追突する形となってしまう。

 フラインスのマシンはそのまま、コースサイドにストップしセーフティカー出動の原因となった。車載映像を見ると、接触の瞬間にステアリングホイールが激しく回転しており、この時にフラインスは手首を負傷してしまったようだ。

 フラインスは病院に運ばれ、診察の結果左手首を骨折していることが判明。チームは「ロビンは左手首を骨折しており、ここメキシコで手術を受ける必要がある」と声明を発表している。

 2週間後にはサウジアラビアのディルイーヤで、第2戦&第3戦のダブルヘッダーが予定されているが、フラインスの出場はかなり危機的な状況。チームは彼の代役を立てる必要があるだろう。

 有力候補としては、DTMなどで活躍しているケルビン・ヴァン・デル・リンデの名前が挙がっている。アプト・クプラのパワートレインサプライヤーであるマヒンドラには、F2で活躍したユアン・ダルバラがリザーブドライバーとして在籍しており、マヒンドラの許可が下りればフラインスの代役として彼を起用することも可能だろう。

 チーム代表のトーマス・ビアマイヤーは、グリッド上のライバルたちから”6~8週間分遅れている”と苦しい状況を明かしていたが、これまでフォーミュラEで速さを見せてきたフラインスの負傷は、さらなる痛手となりそうだ。

 なおレース中、フラインスとナトーの接触について調査されていたが、スチュワードはレーシングインシデントだと判断。ペナルティなどは出されなかった。

 
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