フォーミュラE ロンドンE-Prix レース2

ウェーレインFEタイトル獲得は「恥ずべきものだ」ライバルのジェイク・デニス批判強める……華やかなはずの結末が口撃の応酬に

ジェイク・デニスはフォーミュラE最終戦ロンドンE-Prixでパスカル・ウェーレインがタイトルを獲得した“やり口”に強く反発しており「恥ずべきものだ」と語った。

Ed Hardy

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公開日時: 2026/08/17 3:15

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Pascal Wehrlein, Porsche Formula E Team

 フォーミュラEの2025-2026シーズンの最終戦ロンドンE-Prixが行なわれ、ポルシェのパスカル・ウェーレインが今季王者となった。しかし彼とタイトルを争ったジェイク・デニス(アンドレッティ)は、ライバルのやり口を強く批判しており「恥ずべきものだ」と語っている。

 ウェーレインはロンドンE-Prixでジャン-エリック・ベルニュに続く史上2人目の複数回フォーミュラE王者となったが、この週末はチームオーダーが大きな話題となった。

 その発端となったのは土曜日の予選だった。ニコ・ミュラーが予選デュエルの最終対決で意図的にペースを落とし、チームメイトのウェーレインにポールポジションを譲ったのだ。そしてウェーレインはその後、ポールからスタートした第1レースを、ミュラーのブロック戦術の助けも得つつ勝利した。ミュラーはこのレースで、ウェーレインのタイトル争いのライバルであるミッチ・エバンス(ジャガー)を徹底的に抑え、その結果ウェーレインがランキング首位に浮上したのだ。

 迎えたタイトル決定戦の第2レースも劇的な展開だった。今度はエバンスのチームメイトであるアントニオ・フェリックス・ダ・コスタが、ウェーレインに対してミュラーと同様の戦術を展開。それまで2度目のタイトル獲得に向けて順調に走っていたウェーレインを抑え込んだ。

 その結果、ウェーレインは終盤にポイント圏外まで後退。一時はデニスがチャンピオンシップ首位に立つなど、タイトル争いは最後まで分からない展開となっていた。ただ、デニスのタイトル獲得の望みは31周目に絶たれてしまった。

 

 これは激しくポジションを争う中、ウェーレインがジョエル・エリクソン(エンヴィジョン)に追突しスピンし、それを避けられなかったデニスもクラッシュしマシンにダメージを負ってしまったためだ。

 そしてウェーレインとデニスの2人ともポイント圏外へ落ち、タイトル獲得には優勝が必要だったエバンスも4位に終わったことで、ウェーレインが3年ぶり2度目の世界チャンピオンに輝く形となった。

 レースを終えたデニスは「今日、僕たちがやったことはすべて完璧に実行できた」と語りつつ、ウェーレインらポルシェが採った動きは恥ずべきものと批判を強めた。

Jake Dennis, Andretti Formula E

Jake Dennis, Andretti Formula E

Photo by: Jordan McKean / LAT Images via Getty Images

「タイトルを獲得できるポジションにつけて、実際にある時点まではリードしていた。だから、僕たちはすべて正しくやったと思う」

「彼に完全にレースから追い出された。シンプルな話だ。今日、パスカルとポルシェが見せたものは、恥ずべきものだと思う」

「パスカルを倒せる位置にいて、明らかに前にいたのに、彼が僕をそのまま壁に突っ込ませた。かなり驚いているよ」

「でも、最終的に彼らがああいうやり方で勝ちたいというなら、それでいい。それがこのゲームだ。最終戦を前に後れを取っていたら、そういうことも起こりうる」

「彼らは僕をそのままレースから追い出すことができるし、最終的にペナルティを受けたとしても僕が壁に突っ込んでしまえば意味はない。それが現実だ」

 なおウェーレインはレース前の金曜日に、タイトル争いではチームオーダーが大きな役割を果たし、チームメイトがライバルに対する危険な動きによって結果を「操作」しようとする可能性があると予想していた。

 そのウェーレインも含めチームオーダー、チーム戦術が大きな役割を果たす結果となった今回のレース。デニスはこの件について次のように語った。

「ドライバーたちは本当に汚い走りをしていた」

 デニスはMotorsport.comにそう語った。

「これについてフォーミュラEにできることは何もないと思う。これだけ大きなモノ(タイトル)が懸かっていて、状況が自分たちに有利に転ぶ必要があるなら、多くのスポーツで起きることだと思う」

「最終的に、ジャガーはポルシェをポイント圏外に追いやる必要があったし、僕はパスカルを倒す必要があった。そして、それは実現できたはずだった。でも、彼がそれを止めたんだ」

「今日は、両陣営ともレースを操作することに関して責任がある。僕はただその中で無実の側だった。何もせず、パスカルを倒そうとしていただけだ」

「僕たちはそれを成し遂げようとしていた。そして、僕たちは追い出されたんだ。彼は左コーナーで左に曲がらなかった。それなら僕がウォール行きになるのは避けられないのは当然だ」

 なおデニスに批判されたウェーレインとポルシェも、ジャガー陣営の戦術を猛烈に糾弾している。華やかであるはずのシーズンフィナーレは、まさに口撃の応酬になってしまっている。

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