メルセデス、来シーズン限りでのフォーミュラE撤退を正式発表。Wタイトル獲得も「F1に集中」

EV開発のためのリソースの再集中を進めているメルセデスだが、モータースポーツにおいてはF1に集中するため、2021-22年シーズン終了後にフォーミュラEから撤退することを発表した。

メルセデス、来シーズン限りでのフォーミュラE撤退を正式発表。Wタイトル獲得も「F1に集中」

 メルセデスが、フォーミュラEを2021-22年シーズン終了後に撤退することを発表した。2020-2021シーズンのチャンピオンにニック・デ・フリーズが輝き、チームチャンピオンと合わせてメルセデスがダブルタイトルを獲得した直後の残念なニュースとなった。

 motorsport.comが以前報じたように、メルセデスは2022-23年シーズンに予定されている第3世代マシン『Gen3』の導入を前にシリーズから撤退することになった。

Read Also:

 メルセデスは7月、340億ポンド(約5兆1000億円)にもおよぶ巨額投資の一環として、2030年までに発売する新型車全てを電気自動車(EV)とする計画を発表した。

 フォーミュラEからの撤退はこうした方針にそぐわないものにも見えるが、メルセデスはフォーミュラEプログラムから「リソースを再配分」し、「競争で得た教訓を一連の製品開発に応用」するという。

 これにより、メルセデスはワークスチームでのモータースポーツ活動を、”持続可能でスケーラブルな未来のパフォーマンス技術を開発・実証するための最速の実験室”としての地位を確立しているF1に集中させることができると説明している。

 メルセデス・ベンツの親会社であるダイムラーの取締役会メンバーであるマルクス・シェーファー氏は、次のように述べた。

「メルセデス・ベンツは、この10年間で気候変動と全力で戦うことにコミットしている」

「そのためには、エミッションフリーでソフトウェア主導の未来に向けて、当社自体や製品、サービスの変革を加速させる必要がある。そのためには、中核となる活動に集中しなければならない」

「モータースポーツにおいて、フォーミュラEは当社の専門性を証明し、メルセデス-EQブランドを確立するための素晴らしい活動となった。しかし今後はF1を中心に、特に電気駆動に関する技術の進歩を推進していく」

「F1は、自動車業界が提供する最も厳しい競争の中で、我々の技術を常にテストする場であり、スリーポインテッドスターは他のどこよりも輝きを放っている」

「F1には技術移転の豊かな可能性がある……そして、我々チームやシリーズ全体で、10年後までに(二酸化炭素の排出量)ネットゼロを達成する」

 メルセデスのモータースポーツ責任者であるトト・ウルフは「我々は、フォーミュラEというシリーズと、そのモータースポーツへの革新的なアプローチについて、オープンマインドで参戦した」と語った。

「チームを構築し、競争力を高めるために多くのハードワークを行なってきた。才能ある信じられないようなグループが最高レベルの成果を挙げている」

「ベルリンで獲得したダブル・ワールド・チャンピオンは、メルセデス・ベンツの長いモータースポーツの歴史の中で、歴史的な出来事となった。我々は、フォーミュラEの冒険を素晴らしい形で終えるために、全力を尽くす」

 メルセデスの決定により、Gen3規定で行なわれる2025-26年シーズンまでのフォーミュラE参戦を表明しているメーカーはマヒンドラ、DSオートモビルズ、ジャガー・ランドローバー、ポルシェ、日産、NIOとなっている。

Read Also:

シェア
コメント
フォーミュラE撤退のメルセデス、チームは売却で継続参戦の道を模索?
前の記事

フォーミュラE撤退のメルセデス、チームは売却で継続参戦の道を模索?

次の記事

ダ・コスタ、クラッシュ”してきた”ディ・グラッシを批判「もっとジムで鍛えた方がいいんじゃないか」

ダ・コスタ、クラッシュ”してきた”ディ・グラッシを批判「もっとジムで鍛えた方がいいんじゃないか」
コメントを読み込む