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フォーミュラE新王者ローランド、F1やWECなど別シリーズ挑戦の可能性を否定「現状に満足。僕には帰るべき家庭があるんだ」

2024-2025年シーズンのフォーミュラE世界チャンピオンに輝いた日産のオリバー・ローランドは、別シリーズに挑戦する意志はないとして、電動フォーミュラシリーズでのキャリアを継続することを目指すと明言した。

Oliver Rowland, Nissan Formula E Team

Oliver Rowland, Nissan Formula E Team

写真:: Simon Galloway / LAT Images via Getty Images

 日産のオリバー・ローランドは、シーズン12(2024-2025年)のフォーミュラEで4勝、2位3回という成績を残し、最終ラウンドを残した段階でドライバーズタイトルを確定した。

 32歳、1児の父となったローランドにとっては、自身初のFIA世界選手権タイトル。F1傘下の熾烈なジュニアカテゴリーを駆け上がり、2019年から本格的にフォーミュラEへと転向してきたが、今後も電動フォーミュラシリーズでのキャリアを継続することを望んでいる。

 チャンピオン確定から3日後、リラックスした雰囲気の中で行なわれたメディアラウンドテーブルで、レーシングドライバーにとって世界チャンピオンという称号が意味するところを尋ねると、ローランドは次のように答えた。

「FIAの世界タイトルを獲得するというのは、どんなモノであれ本当に光栄なことだ」

「F1、WEC、インディカー……どのようなカテゴリーであれ、モータースポーツ界のドライバーは、フォーミュラEのドライバーの実力レベルをよく分かっていると思う」

「もちろん現状では、フォーミュラEは世界最速の、ハイパフォーマンスかつハイダウンフォースなマシンではないかもしれない。しかしみんな実力をよく分かってくれているし、リスペクトしてくれる。ここで成功できれば、本当に優れているということだ。僕としても、とても誇りに思う」

 ローランドは自身の功績をそう噛みしめる一方で、F1転向などレーシングドライバーとしてのキャリアが大きな転換点を迎えるとは考えていない。家庭を持った現在は、より良いライフワーク・バランスが取れるフォーミュラEのキャリアを続けたいとの意向を示した。

「可能性が大きく開けるかという点では、フォーミュラEを早々に終えないようにしたいというふうに自分のキャリアを考えているけど、シリーズと共に成長することができればと思っている」とローランドは続けた。

Podium: Race winner Oliver Rowland, Nissan Formula E Team, second place Pascal Wehrlein, TAG Heuer Porsche Formula E Team, third place Dan Ticktum, Kiro Race Co

Podium: Race winner Oliver Rowland, Nissan Formula E Team, second place Pascal Wehrlein, TAG Heuer Porsche Formula E Team, third place Dan Ticktum, Kiro Race Co

写真: Andrew Ferraro / Motorsport Images via Getty Images

「僕がヘルメットを脇に置く日が来る時には、より多くのリスペクトを集め、速いマシン、優れた技術がある、より良い環境になっていることを願っているよ」

「僕に対して時折、『これでF1へのドアが開けたのでは?』と訊いてくる人がいるけど、それが可能だとは思えない。特に今の若いドライバーは準備が整っていて、僕の計画にはないからね」

「知っての通り、僕はF1で10年もの間、テスト兼シミュレータドライバーをやってきた。彼らは僕の実力を分かっているし、F1に挑戦するにはもう遅いと思う。僕の個人的な観点から言って、今の状況にとても満足している」

「それに僕にとっては本当に良いバランスなんだ。僕は世界を旅しているけど、自分の私生活からかけ離れているわけではないし、ホテルを転々と旅するわけでもない。今の自分の生活にはとても満足しているんだ」

 そしてローランドは、これまでフォーミュラEでコンビを組んできたセバスチャン・ブエミやノーマン・ナトーのように、世界耐久選手権(WEC)との並行参戦というスケジュールを組む予定もないという。

「僕の他のプログラムに関して言えば、現時点では将来的に何かをするプランは無いよ」とローランドは言う。

「いくつかの理由があるが、ひとつは成功する上でフォーミュラEに集中することが非常に重要だと真剣に考えているから。気が散る原因が多すぎるし、ノーマンや過去にブエミのスケジュールを見ていると、家で過ごす時間があまりない。僕には帰る家がある。現状、僕としてはそのプランが上手くいくとは思えないんだ」

「また僕はF2に(手塩にかけてきた)アービッド(リンドブラッド/レッドブル育成)がいる。僕は多くの時間を割いていて、彼に成功してほしいと思っている」

「異なるプログラムをするのが不可能なのは、ひとつ例を挙げると、僕は既にF2のレースに10〜14戦参加している。そこにフォーミュラEの10ラウンドをスケジュールに足すと、僕は既に本当に忙しいし、上手くいかない気がする。今のバランスがすごく良いし、あまり変えたくないんだ」

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