フォーミュラE開幕戦、サウジアラビアのプロモーターは開催に自信「中止は全く考えていない」
サウジアラビアで開催されるフォーミュラEの開幕戦は、新型コロナウイルスの流行による開催中止の危機に直面したことはこれまでに一度もなかったとプロモーターは語った。


フォーミュラEは、シーズン7(2021年)の開幕戦として、ダブルヘッダーのレースをサウジアラビアのディルイーヤで2月26日、27日に開催することを予定している。ディルイーヤでのレース開催は3年目となり、今年はシリーズ初のナイトレースとして開催される。
一方、新型コロナウイルスはサウジアラビアでも依然として猛威を振るっている。1日の新規感染者数はピークだった昨年6月半ば頃と比べて1割弱となっているが、全体的に増加傾向に転じつつあり、現在は1日あたり300件を超える感染者が報告されている。
サウジアラビア内務省は、昨年末にイギリスで発見された新型コロナウイルスの変異株に対応するため、イギリスやフランス、ドイツを含む20ヵ国からの入国を先週以来禁じている。
ほとんどのフォーミュラEチームやチャンピオンシップのスタッフは、リストアップされた20ヵ国に含まれる国に拠点を置いているが、イベント関係者の入国は特別に免されている状態だ。また、観客動員も5000人までに制限されている。
Read Also:
ディルイーヤePrixのプロモーターであるCBXの創設者であるカルロ・ブータギーは、渡航制限が強化されたにも関わらず、イベント開催が危機に瀕したことはなかったと、motorsport.comに語った。
「このレースは当初からずっと、2月26日と27日に開催される予定だ」
「我々はこのレースを延期したりキャンセルすることを、考えたり話したりしたことはない」
「今も考えてすらいない。レースは必ず行われる、それは断言できる」
ブータギーは、フォーミュラEが昨シーズンにベルリンで6連戦、そしてバレンシアで今季のプレシーズンテストを無事に実施できたことで、サウジアラビアがフォーミュラEのカレンダーに残る道が開かれたと語った。
「我々は地元当局や王室、保健省、スポーツ省と密接に協力し、適切な措置がなされていることを確認している」
「フォーミュラEは、ベルリンでの6回のレースやバレンシアのテストを100%成功させていたので、我々は非常にラッキーだった」
「ヨーロッパで行なわれたこのふたつのイベントから得られた知識や学びを、我々は採り入れることができる」
「この1年間、サウジアラビアは感染の拡大を抑えるために素晴らしい仕事をしてきた。それが20ヵ国が入国禁止にされた理由であり、我々がグランドスタンドを失った理由だ」
「だが、そうした条件でも我々が得た入国禁止の免除は有効だ」
「我々の目標はファンと一緒にイベントを作ることだが、働いている人々やスタッフの健康と生活を守ることは、我々だけでなく政府やフォーミュラEにとっての最優先事項だ」
「我々はこのイベントが開催されることを本当に楽しみにしている」