マクラーレン、フォーミュラE参戦には予算制限が”必須”「ゴールが動いてはいけない」
マクラーレンのザク・ブラウンCEOは、予算制限の導入がフォーミュラEへの参戦を検討する上で大前提だと考えているようだ。
写真:: Andrew Hone / Motorsport Images
マクラーレン・レーシングのCEOであるザク・ブラウンは、マクラーレンがフォーミュラEへの参戦を検討する上で、シリーズに予算制限が導入されることが”必要不可欠”だと語った。
2021年シーズン限りでアウディとBMWがフォーミュラEから撤退することを決定。マクラーレンは、第3世代マシンである『Gen3』がフォーミュラEに導入される2022年に向けて、空いたエントリー枠をまず確保し、フォーミュラEへの参戦を検討するとしている。
マクラーレン・レーシングCEOのザク・ブラウン曰く、競争力を発揮できるかどうか、マクラーレングループのブランドがフォーミュラEにフィットするかどうか、商業的に成り立つかどうかが主な焦点だという。
その中でも、支出に制限が課されるという保証が必要だと、ブラウンはmotorsport.comに話した。
「我々にとって予算制限は必須だ。レーシングチームやマニュファクチャラーとしては、我々はBMWやメルセデス、ポルシェのような莫大なリソースは持っていない。もし予算をある額に設定したとしても、人々がレベルを上げ続けるので、予算も上がっていってしまう」
「私には『ああ、もう1500万ポンド必要だ』と言うことはできない。レースを走ってチャンピオンシップを戦う余地があって、その”ゴールポスト”が我々の上に移動しようとしていないと、確信する必要があるんだ」
「私が聞いている内容や数字には大満足だ。だがそれは最終決定される前のことであり、合意が結ばれる必要がある」
「どんなチャンピオンシップでも、予算としての目標が変わる可能性があるチャンピオンシップに参加することは自分にはできない」
フォーミュラEのCEOであるジェイミー・ライグルは、予算制限の導入が優先順位のトップ2に入ると語り、4月に既存チームと正式な話し合いを開始するとmotorsport.comに明かした。
ブラウンはアウディとBMWが離脱したことにより、フォーミュラEに参入する上で障壁となりうる既存チームの買収をする必要がなくなったと付け加えた。
「フランチャイズは売り切れていたから、フォーミュラEに参入するためには既存のチームを取得する必要があった。彼らは取るに足らない金額で契約していたわけではないから、我々にとっては参入の障壁となっただろう」
「しかしBMWとアウディが撤退して、選択肢を得る機会が訪れた。それが我々が動いた理由だ」
「我々は(フォーミュラEの)様子を伺っていた。アレハンドロ(アガグ/フォーミュラEの共同創設者)は、我々が見ていたことを知っていたんだ」
「そうなった(BMWとアウディが撤退した)時、彼にすぐに電話をかけ『フォーミュラEに興味があると言っていたが、これはチャンスだと思ったんだ』と伝えた」
「我々はチャンスに飛びついて、自分たちの場所を予約した。今年は新型コロナウイルスを乗り越え、F1で堅実なシーズンを送りたい。我々は良い旅を続けているが、まだ誰も安堵してはいないからだ」
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