レース参戦をもっと敷居の低いものに! オートポリスの想いが形となった『マジ耐』開催。プロアマ混走のお祭りイベントに
オートポリスで、誰もが気軽に参加できるレースイベント『KYUSHU Magical ENDURANCE GAME(マジ耐)』が開催され、盛況のうちに閉幕した。

7月11日、オートポリスにおいて33台のVITAが参加して「KYUSHU Magical ENDURANCE GAME(マジ耐)」が開催された。スーパーGTやスーパー耐久(S耐)ドライバーも参加するワンメイクイベントは、全車が完走。地元チームが金銀メダルを獲得した。
このマジ耐は、オートポリスが以前より構想していた”敷居の低いイベント”として企画。オートポリスのコースライセンスを所持し2時間以上の走行実績があればエントリーできるという気軽さもあったが、今回は第一回目のイベントということでVITAレースに参加しているチームに声掛けをしたこともあり、ほとんどのドライバーはレース経験者だった。参加費用は1チーム8万円とドライバー登録料(2〜5名)という設定で、オートポリスをたっぷり走り込めるという魅力もあった。
「サーキットを走る人は多いのにレースになるとちょっと敷居が高い。そんな方がレースに出るきっかけになれば」と語るのはオートポリスモータースポーツ部の山崎智成氏。以前から温めていた企画を練り、今年3月に告知した。いろんな車両で参加できる案もあったが、独自のチューニングができず、アマチュアにとっては奥深くプロにとっては楽しいというVITAのワンメイクとした。またアマチュアとプロが一緒になって競うことができればということで導入されたのがハンディキャップ。給油時のピットストップは7分が基本だが、女性ドライバー、キングドライバー(体重100kg以上)、シニアドライバー(65歳以上)がいると5分に。また主催者が決定したマジ速ドライバー(今年は国際Bライ以上の所持者)がいると9分になるというもの。また決勝グリッドは抽選で決められる。
11日は梅雨の末期ながら霧もない曇天で、10時にスタートが切られた。1回のスティントは45分から1時間程度で、ピットストップでは携行缶での給油が行なわれる。プロドライバーを擁す9分ストップのチームはどうしてもピット滞在時間が長くなり、5分でピットアウトできるチームとピットインするたびに2周近い差が広がってしまう。

ピットの滞在時間は5分、7分、9分に区分された。ピット作業で混み合う時間帯も
Photo by: 皆越 和也
長い耐久レースであり随所でバトルも演じられるが、大きなアクシデントもなく、コースアウトした車両を回収するためにセーフティカーランが1回導入された程度だった。レースは終盤の残り10分でトップを走行する車両がガス欠症状が出たためにピットインしてトップ争いから脱落。また代わってトップに立った車両もファイナルラップでガス欠症状が出たことが影響しハーフスピン。ここで逆転した地元の#41「TEAM LBジェットの建売TMR真生」(首藤哲也/サンデー/北川和文/中島功/今岡達哉)が初イベントを制し金メダルを獲得。副賞として米60kg+タイヤ+タオルが贈られた。

トップゴールして金メダルを獲得したのは地元の#41「TEAM LBJジェットの建売TMR真生」
Photo by: 皆越 和也
またこの他、デザイン賞やチームウェア賞、レジェンド賞(平均年齢最高齢チーム)、遠くから良く来たで賞などさまざまな賞典が贈られた。アマチュアドライバーはプロドライバーのスキルを目の当たりにでき、プロはGTやS耐のウォームアップにでき、そして誰もが楽しくサーキットを走ることが楽しめるイベントとなった。
今後は「年に一度のお祭イベントとして7月に開催を考えています。ハンディキャップも違う方法を検討するなど、皆さんが楽しめるよう参加台数も最多90台を目指して開催したい」(山崎氏)としている。
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スーパーGT&スーパー耐久の予行演習になる? オートポリスの“お祭りレース”にプロドライバーが多数参戦
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