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夢のレースシリーズ”ハイブリッドV10”誕生へ!? ハミルトン父が立ち上げ計画を発表

ルイス・ハミルトンの父であるアンソニーが、ハイブリッドのV10とV8エンジンを搭載した車両による新たなモータースポーツシリーズの計画を発表した。

Anthony Hamilton

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写真:: Steve Etherington / Motorsport Images

Power shift

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 7度のF1チャンピオンに輝いたルイス・ハミルトンの父、アンソニー・ハミルトンは、レースのトップレベルにおける「機会とアクセス性を拡大する」ため、『ハイブリッドV10』と題した新しいモータースポーツシリーズの計画を発表した。

 このシリーズは、その名の通りハイブリッド+V10エンジンを搭載した選手権と、V8エンジンを搭載したふたつの部門で構成される予定だ。両カテゴリー合わせて24チームが参戦し、合計48のレースシートが生まれると期待されている。選手権の開始時期は2028年または2029年が予定されている。

 このシリーズの計画には、ファンからのフィードバックの価値を高めたいという願望、教育や雇用の機会の提供、シムレーサーが現実世界のレースに参加するための入り口の提供、資金調達よりもドライバーの才能を優先するという意欲も盛り込まれている。

 各車両のパワートレインの概要以外の技術的なフォーマットはまだ決定されていないものの、この選手権はコストを管理し、メーカー参入の可能性を約束している。

 各チームが「同じ基盤」からスタートするという声明の行間を読めば、技術開発戦争を避けつつも、各チームが独自の改良を加えられるような、シャシーの導入が示唆されている。

 

 このシリーズは、中核となる「ハイブリッドV10キャンパス」を整備し、その中に「センター・オブ・エクセレンス」を設置することを約束している。これには、すべてのチームやエンジニアリングプログラム、シミュレータ、ドライバー・トレーニング・ツール、さらにモータースポーツでのキャリアをスタートさせたい人のための教育や研修のための施設も含まれている。

 ドラフト制度も提案されており、ドライバーだけでなくチームスタッフも対象となる。F1と同様に、ドライバーはドラフト参加資格を得るために十分な「ハイブリッド・スーパーライセンス」ポイントを獲得する必要がある。

 参加のためのハードルは高く設定されており、20歳以上であること、いずれかのトップレベルレースカテゴリーでトップ3入りを果たしたこと、F1スーパーライセンスを保持していること、またはF1リザーブドライバーとしての役割を全うしたことなどが求められる。

 しかし内部スーパーライセンス制度により、ドライバーが他の方法でもポイントを獲得することができる。具体的にはレースの結果やシミュレータ/テスト走行でのパフォーマンス、教育/技術知識、体力、プロ意識といった項目を通じてポイントを獲得することが可能である。

 同シリーズでは、ハイブリッド・ワールド・コミッションと名付けられた独自のガバナンス・システムの導入も検討しており、規制、運営、安全基準などすべての要素を監督し、管理する予定だ。

 さらに、このシリーズには『This Isn't Right』(これは正しくないの意)と呼ばれるメカニズムを使用してファンが交流する余地があり、ファンは「ハイブリッドV10フェスティバルイベント中にスポーツの公平性、安全性、または手続きの完全性に関する懸念を建設的に提起」することができるという。

 このシリーズのリリースでは、3日間の「フェスティバル」イベントの概要も紹介されており、金曜日はテクノロジー、イノベーション、教育の機会を紹介し、土曜日はハイブリッドV8シリーズの開催、日曜日はハイブリッドV10カテゴリーの開催となる。

 そしてこのシリーズは、新規または新興のモータースポーツ市場を網羅し、世界規模で知名度と関心を高めるために、世界中で12ラウンドを開催し、すべての主要大陸を巡回することを提案している。

 

「これは初期段階のビルドであり、慎重に、そして適切に開発されている」とアンソニー・ハミルトンは述べた。

「人々が最初からどのように関与できるかなど、詳細は1月中に発表される予定だ。これを一人で構築することもできるが、ファンや新しいモータースポーツプラットフォームの未来を形作りたい人たちと一緒に構築したいと思っている」

 このシリーズは、視聴者の獲得と将来のチームオーナーとの関係構築に努めるために2026年を通して活動し、2027年のテスト期間までに全体的な技術パッケージを完成させる予定だ。

 このハイブリッドV10が、将来F1の明確なライバルとなることを望んでいることは明らかだ。持続可能燃料への注目度が高まったことにより、F1がV10エンジンへの回帰を検討したのは記憶に新しい。

 F1は2026年からレギュレーションを一新。MGU-Hを廃止し電気パワーを大幅に増やすものの、V6ターボ&ハイブリッドという大枠は変わらない。そのためF1がV8やV10エンジンに回帰するとしても、2030年以降になる。

 魅力あるサウンドの実現を含め、ハイブリッドV10はF1が目指している夢を、一歩先に実現しようとしているのだ。

 しかしそれには、多額の資金が必要になるだろう。資金ではなく才能のあるドライバーの参入を約束するシリーズには、資金の問題がつきものだ。数シーズン続いたものの赤字に陥り、維持が不可能になったカテゴリーは数多くある。立ち上げだけではなく、維持にも資金は必要だ。

 アンソニー・ハミルトンが野心的なスポンサーと豊富なメーカーの支援を得てこれを実現できれば、それは驚異的な偉業となるだろう。しかし、それは「もし」の話だ。それも非常に大きな疑問符がついていると言わざるを得ないが、どんな展開を見せるだろうか。

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