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ホンダ三部社長、日産との経営統合が”白紙”となった理由を説明「会社を作ることに時間や力を割いている場合ではない」

日産との経営統合交渉が合意に至らなかったことについて、ホンダの三部敏宏社長が会見を開いて説明した。

田中 健一

編集: 2025/02/13 9:55

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日産自動車・Honda・三菱自動車共同会見

日産自動車・Honda・三菱自動車共同会見

写真:: Honda

 ホンダの三部敏宏社長が2月13日に記者会見を開き、日産との経営統合が合意に至らなかった理由について説明した。

 ホンダと日産は昨年12月23日、経営統合に向けた協議を始めたことをを大々的に発表。2社に加え、三菱自動車も含めた3社での協業についても、検討が進められてきた。

 しかし2月13日に、ホンダと日産がプレスリリースを発行。経営統合に関する協議・検討を終了したことを明らかにした。当初この経営統合は、2社で持ち株会社を設立し、両社をその完全子会社とする形が検討されてきた。しかし検討を進めていく中で、ホンダ側から当初の方向性ではなく、日産をホンダの子会社する形が提案された。

 ただこの協議はうまくいかず、最終的に経営統合に関する検討は終了することとなった。

 ホンダの三部社長はこれについて、13日夕刻にオンラインで記者会見を開催し、統合をスピーディに進めるためには、”ワンガバナンス”体制とする必要があるとの判断により、日産のホンダ子会社化を提案したと明かした。

「経営統合に向けた議論に、時間を要する可能性がありました。そのため、ホンダが日産に対して、子会社化を検討するよう提案しました。ワンガバナンスとして、迅速に判断できるようにすることが必要だったんです」

 三部社長は、会見でそう語った。

「その形でも、ホンダと日産のブランドが存続することが前提でした。確かに株式交換(によってホンダの子会社化すること)は、日産にとっては判断が難しいことだろうとは想定していました。しかしそれよりも恐ろしいのは、統合の検討が遅々として進まないことでした」

「日産の判断が遅いとか、ホンダの判断が遅いとか、そういうことではありません。新しい(持ち株)会社を作るのは、予想以上に複雑なことだというのが、議論を進めていく中で分かってきました。そんなこと、会社を作ることに時間や力を割いている場合ではないのです」

 経営統合の計画は白紙となったが、それ以前に締結されていた知能化・電動化時代に向けた戦略的パートナーシップは今後も継続していくことになると、三部社長は明かす。

「経営統合には至りませんでしたが、戦略的パートナーシップのMOU(基本合意書)は活きています。これをベースに、シナジー効果を最大化していきたいと思います」

「経営統合に比べれば、シナジー効果は限定的になりますが、今回かなり突っ込んだ議論をしたので、それぞれの理解は進んだと思っています」

 なお三部社長は、今回協議はうまくいかなかったものの、今後日産に対して敵対的買収(TOB)を仕掛ける可能性はないとも語った。

「我々がやりたかったのは、競争力のあるこれからのクルマ、そしてそれを含めたビジネスを作っていくということでした」

「TOBをやって、日産を手中に収めるというつもりはありません。それよりも競争力のあるSDVやビジネスを作ることが必要なんです。ですから、TOBを仕掛けるということは考えたこともないし、今後もそのつもりはありません」

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