ポルシェ、デイトナ制覇は「運が良かった」? ハイブリッドの問題に二重の厳重対処
デイトナ24時間レースを制したポルシェは、最大の懸念事項だった電気系の問題について、二重の対策を施してレースに臨んでいたと明かした。
IMSAスポーツカー選手権の開幕戦デイトナ24時間レースは終盤まで激戦が繰り広げられ、ポルシェ7号車963 LMDh(フェリペ・ナッセ/ローレンス・ヴァントール/ニック・タンディ)が総合優勝。僚機6号車も3位に入った。
盤石な強さを見せたようにも見えるポルシェ勢だが、決して安泰というわけではなかった。ポルシェとBMWは事前テストから高電圧エレメントの信頼性問題で揺れていたのだ。
問題が相次ぎ、多くのパーツ交換を余儀なくされたこともあり、ポルシェはLMDhマシンに搭載されている標準ハイブリッドシステムのモーター・ジェネレーター・ユニット(MGU)と高電圧バッテリーのコンポーネントをそれぞれ製造しているボッシュ・モータースポーツとフォーテスキュー・ゼロ(旧WAEテクノロジーズ)の代表者と会談していた。
そうした状況の中、ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ(PPM)は手順の変更と昨シーズンから使用していた旧パーツの装着を組み合わせることで、問題なくレースを走り抜けることができたと説明した。
PPMのマネージング・ディレクターであるジョナサン・ディウグイドは、チームが2台のエネルギー貯蔵システム(ESS)に関連する「部品やパーツ」を6回も交換せざるを得なかったことを明かした。
「レース前に、それに対処することができるという決定的な証拠を見つけることができた」
「正直なところPPM特有というより、運用上の問題だった」
#7 Porsche Penske Motorsport Porsche 963: Felipe Nasr, Nick Tandy, Laurens Vanthoor
写真: Andreas Beil
PPMと他のメーカーは、レース前の問題に関与している可能性のある新しいパーツではなく、過去に使用した高電圧システムのパーツに戻したという。
ポルシェ・モータースポーツのLMDhプログラム・プロジェクト・リーダーであるウルス・クラトレは、「我々は以前クルマに搭載されていたコンポーネントの中から、走行距離に問題がないものを選んだ」と説明する。
「予備部品がいくつかあったし、フォーテスキュー・ゼロも現場に来ていたし、ボッシュ・モータースポーツも予備部品を持っていた」
ディウグイドはすべてのLMDhプロトタイプカーに採用されているハイブリッドシステムを構成する部品のサプライヤーとメーカーがミーティングを重ねたが、まだ完全に理解しきれているわけではないと強調した。
「全員が一堂に会し、テーブルの上にアイデアを出し合った」
ディウグイドは、PPMがデイトナで2連勝を飾ったのが、トラブルなく走った結果なのか、それとも「運が良かっただけ」なのかはわからないと語った。
またクラトレは「事前テストや練習走行で何が起こったのかを分析する」必要があると付け加えた。
LMDh車両はすでにデビュー3年目を迎えており、なぜこの時点でハイブリッドの問題が発生したのかは不明だ。ディウグイドは、新シーズンに向けてのアップデートはないと説明しているが、新しいパーツや製造ロットが異なるパーツもあるため、全く変化がないわけではない。
2月28日には、カタールでWEC(世界耐久選手権)も開幕する。LMDh勢はそれまでに問題を完全解決し、憂いなくレースに臨めるよう願っていることだろう。
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