2021年のインディ500ペースカーは、5年連続でコルベット。ダニカ・パトリックがドライブ
2021年のインディ500でペースカーを、インディカー・シリーズで初めて優勝した女性ドライバーであるダニカ・パトリックがドライブする。このペースカーは、シボレー・コルベット・コンバーチブルが使われる。
日本時間の今晩(5月30日)夜遅く(25時45分)にスタートが切られる、第105回インディ500。佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン)が自身通算3勝目、しかも昨年に続く連覇を目指していることもあり、大きな注目を集めている。
レースのスタート前など、インディカーの隊列を率いる1台のクルマがある。それがペースカーである。
2021年のインディ500のペースカーは、シボレー・コルベット・コンバーチブルが務める。コルベットがインディ500のペースカーを務めるのは、これで5年連続。またシボレー社のクルマは、これで20年連続でインディ500のペースカーを務めることになる。
このペースカーを務めるのは、元インディカードライバーでもある、ダニカ・パトリックである。パトリックは2008年にツインリンクもてぎで行なわれたインディ・ジャパンで優勝。インディカー・シリーズで優勝した初めての女性ドライバーとなった。また翌2009年のインディ500では、3位入賞を果たしている。
パトリックは合計8回インディ500に参戦したが、ペースカーのドライバーを務めるのはこれが初めてである。なおペースカーのドライバーを務める3人目の女性ドライバーということになる。
また、インディカーで成功を収めたもうひとりの女性ドライバーであるサラ・フィッシャーが、セーフティカーのドライバーを務めることになっている。
インディカーは、ドラフト(スリップストリーム)を使えば240mph(約380km/h)まで加速することができるが、このペースカーは110mph(約176km/h)でレースをスタートする。
なお1971年には、このペースカーがクラッシュしたことがある。当時は地元の自動車ディーラーのセールスマンがペースカーをドライブし、120mph(約190km/h)以上まで加速。その後ブレーキを踏んだ際にコントロールを失い、ピットレーンエンド付近にあるカメラマンスタンドに飛び込んでしまった。この事故により29人が負傷。その後しばらくは、ペースカーのドライバーは、しっかりとしたレース経験があるか、インディカーのレースに出場したことがある者に限られることになった。
また2018年のデトロイトGPでは、GMの幹部がペースカーをドライブしていたが、スピンしてウォールにクラッシュ。スタート時間が30分遅れるという珍事も起きている。
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