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佐藤琢磨、インディ500連覇を目指して……「世界で戦う日本人のひとりとして、全力を尽くす」

インディカーに参戦している佐藤琢磨は、2021年のインディ500の走行開始を前にオンラインで取材に応え、連覇に向けて意気込みを語った。

Takuma Sato,  Rahal Letterman Lanigan Racing Honda

写真:: Michael L. Levitt / Motorsport Images

 2020年のインディ500ウイナーであり、ディフェンディングチャンピオンとして伝統のレースに挑む佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング/RLLR)は、インディ500の走行開始を前に、連覇に向けた意気込みを語った。

 昨年のインディ500は、新型コロナウイルスの影響で無観客開催。開催日程も、伝統の”マンス・オブ・メイ”(5月)から8月に延期された。しかし今年は、伝統の日程に回帰。5月30日の決勝に向けて、5月18日からプラクティスがスタートする。

 昨年は見事、自身2度目となるインディ500制覇を成し遂げた佐藤。古巣RLLRでの優勝ということもあって、特別な1勝になったという。逆転を目指して攻めた結果、ファイナルラップにクラッシュした2012年に在籍していた古巣だからだ。

 ただ例年30万人近く集まる大観衆がサーキットにいなかったことには、寂しさを感じていたと佐藤は明かした。

「今年でインディ500は105回を数えることになります。自分自身12年目ですね。2017年の初優勝の時も含め、本当にたくさんの思い出があります」

「昨年、2回目の優勝はもちろん自分にとって本当に特別な瞬間でした。でもそれだけじゃなく、優勝まであと一歩に迫りながらもスピンしてしまって優勝できなかったあの2012年に所属していたチームで8年越しの夢を叶えることができて、特別な1勝になりました」

「ただパンデミックの最中で観客がいないというのがものすごく寂しかったです。インディ500は100年以上の歴史も特別ですが、通常30万人を超える観客が一体となってとてつもないエネルギーがあって、それこそがインディ500だと自分では感じているんです。その観客が全くいなくて、どうしても雰囲気が足りないとレース後も感じていました」

「世界中色々なスポーツ大会やイベントが延期になったり中止になっている中でも、インディ500が開催できたっていうのは、スポンサー様を始めインディカー・シリーズ、インディアナ州政府など本当にたくさんの方のご協力があって、楽しみにしてくださっているファンのみなさんに、TV越しではありますけど白熱したバトルとレースを見せられたんじゃないかと思います」

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 今季のインディ500は、徹底したコロナ対策が施された結果、最大収容人数の40%にあたる13万5000人のファン入場が可能となった。

 佐藤は関係者の努力に感謝し、世界で活躍する日本人アスリートのひとりとして、ディフェンディングチャンピオンとして、今年のインディ500を戦いたいと語った。

「今年はついに観客が戻ってきます。収容人数の40%にあたる約14万人ですが、それでも単日開催イベントでは最大規模に近いと思うんです。本当にすごいことだと思っています」

「現状まだまだコロナウイルスが大変な中で、14万人が入れるっていうのはすごいことだと思っています。シリーズ側も関係者全員にワクチンを提供してくれました。僕自身も2回目の摂取が終わって2週間近く経ちます。体調もすごく良いですし、全員がワクチンを打ちましたので、もちろん検査はあるんですが安心してレースができます」

「インディアナポリス・モータースピードウェイも、州や市と協力して大量のワクチンを会場で接種できるように手配しました。それによって観客のほとんどがワクチンを打った状態でレース観戦できるようになっています」

「そういったみなさん全員の力というか、大会を盛り上げるためにワクチンを打つわけではありませんが、そうやってスポーツ大会をやっていこうという動きが全米で広まっているように思います。全米という意味では、先日マスターズを制した松山英樹選手(ゴルフ)の活躍は日本人にとって歴史的なことで、自分もすごく興奮しました」

「これまでも日本の選手がそれぞれの舞台で世界の頂点に立っていますけども、自分も同じようにその中のひとりとして、レースができているということを重く受け止めています。ディフェンディングチャンピオンとして戻るインディ500を全力で頑張りたいと思います」

 4月にはインディ500に向けたテストも行なわれたが、佐藤はテスト2日目に2番手タイムをマークしている。普通に考えれば、連覇に向けて視界は明るいように思えるが、佐藤はそうは考えていないようだ。

「言葉で優勝というのは簡単ですが、連覇はものすごくハードルが高いと自分では感じています」

「先月インディで行なわれたテストでは最終的に2番手タイムが出ていますが、新しいタイヤを履いてスリップストリームを使ったタイムです。その速度が出せる位置にいるということに大きな意味はありますが、自分の中では全然納得できていません」

「今年エアロパッケージがアップデートされまして、昨年よりもずっと前のクルマに近づきやすくなっています。ダウンフォースはものすごく増えていますし、乱気流の中で効率良くダウンフォースを生むクルマになっていて、昨年とは大分違っています。各チームテストを重ねていますし、単独で逃げるのは難しいと思います」

 佐藤は、野球のメジャーリーグで活躍する大谷翔平からもエネルギーをもらいながら、インディの歴史にまた一歩、歴史を刻みたいと意気込んだ。

「その中でどれくらいのクルマが作れるかというのは、大きなチャレンジとしてチームとともに進めていきたいと思っています。最終的にどうなるかは分かりません。ですがディフェンディングチャンピオンとして、3つ目のチャンピオンリングを狙って全力を出していきたいと思います」

「どんな状況でも……それこそ大谷翔平選手の(5月17日の試合9回裏)逆転ホームランから気持ちとエネルギーを頂いて、インディ500を頑張っていきたいと思います」

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