クラッチロー、左肩肉離れでイタリアGP決勝はリタイアに終わる「いきなりのMotoGP代役は楽じゃない」
MotoGPイタリアGPで代役参戦したカル・クラッチローは、途中リタイア。左肩の肉離れが要因だった。
Cal Crutchlow, Team LCR Honda
写真:: Gold and Goose Photography / Getty Images
ヨハン・ザルコの代役としてMotoGPイタリアGPに参戦したカル・クラッチローだが、決勝レースは肉離れ(筋肉断裂)によって途中リタイアに終わった。
古巣チームからの代役要請に応えて、2023年以来のレース出場となったクラッチロー。しかし決勝レースは10周目でリタイアという結果で、あっけなく幕を閉じた。
リタイアの要因となったのはマシントラブルではなく、クラッチローの左肩が肉離れを起こしてしまったのが原因だった。彼はレース後、朝のウォームアップの時点で左肩に激しい痛みを覚えていたと明かしており、久々のレースで大きな負荷が継続的にかかってきまったことが負傷の要因だった。
「残念ながら、ウォームアップで肩に何かが起きてしまった。事前にメディカルセンターで検査を受けていて、損傷があることは確認できていた」と、クラッチローは説明する。
「だから、自分にできる範囲で走るようにと言われていたし、それを実行した。チームもそのことはすでに理解してくれていたよ」
「もちろんレースを完走したかった。でも今日はそういった理由で不可能だったんだ」
「最初は3周でピットに入るつもりだった。でも5周、8周と続けていった。それで最終的に10周位走ることができた。つまり、昨日(スプリントレース)で半分、今日も半分走ったわけで、レースを完走したんだ! サッカーの前後半みたいにね」
Cal Crutchlow, Team LCR Honda
Photo by: Gold and Goose Photography / LAT Images / via Getty Images
なおクラッチローは、痛みに耐えられなくなったからではなく、症状を悪化させないためにリタイアを決断したと説明した。
「明日さらに検査を受けて、どの程度の症状なのか、どういう状態なのかを確認する必要がある」
「長い間バイクから離れていて、いきなりムジェロでこういうマシンに乗ったから、おそらく何年も使っていなかった筋肉を使ってしまったんだと思う。週末を通して負荷が蓄積したのか、それとも何かが起きたのか。実際に何かが起きた感覚はあった」
「その後かなり痛みが出た。ウォームアップラップの時点では、とても走れそうにないと思ったよ。でもグリッドに着いた時には大丈夫だと感じていた。ただ、その後どんどん痛みが強くなっていったんだ」
「僕は昔から痛みには強い方なんだ。だからこそ、これ以上損傷を広げたくないと思った。自分自身を壊すためにここへ来たわけじゃないからね」
■週末のペース向上に手応え
クラッチローは22番グリッドからスタートし、リタイアまで同じ位置を走ったが、ミディアムタイヤでの進歩には手応えを得ている。
彼は3周目に1分47秒919の事故ベストタイムを記録。これは土曜日のスプリントレースでリヤにソフトタイヤを履いて記録した1分48秒378を大きく上回るものだった。
さらに決勝レースではコンスタントに1分48秒台で周回しており、スプリント終盤に1分49秒台までペースが落ちていた状況から改善が見られた。
「正直に言うと、本当に調子が良かったから(決勝レースをリタイアしたことについては)満足できていない。週末を通して一番良い感触だったし、ラップタイムもスプリントよりずっと良かった。すでに1周あたり1秒近く速かったんだ」
クラッチローはそう語る。
「でもチームはとても満足しているし、ホンダも満足してくれている。僕自身も、この週末の展開には満足している」
「これ以上望めるものはなかったと思うし、誰もそれ以上は期待できなかったと思う。みんな僕がもっと遅いと思っていたはずだからね」
「長いブランクのあとに、いきなりこうして戻ってくるのは簡単なことじゃないんだ」
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