IndyCar

インディNXTテスト参加の荒尾創大、慣れないマシンとコースにやや苦戦。しかしアメリカ挑戦諦めず「世界で戦いたい」

9月にインディNXTのテストにチップ・ガナッシから参加した荒尾創大は、来季アメリカでレースをするチャンスを掴みたいと考えている。

戎井健一郎

公開日時: 2026/10/15 3:24

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Souta Arao, ThreeBond Racing

写真:: Masahide Kamio

 9月21日にインディアナポリス・モーター・スピードウェイで開催されたインディNXTのテストに参加した荒尾創大に、その経緯と感触を聞いた。

 2021年にSRS(鈴鹿サーキット・レーシングスクール/現ホンダ・レーシングスクール鈴鹿)でスカラシップを獲得後、ホンダとレッドブルの育成ドライバーとしてフランスF4や イギリスのGB3に参戦した経験を持つ荒尾。現在は育成プログラムからは外れているが、スーパーGTのGT300クラスにTEAM MACHから参戦している。

 その荒尾が、スーパーGT第6戦SUGOを急遽欠場したことは一部で話題となった。これはインディカー・シリーズの直下にあるインディNXT(かつてのインディ・ライツ)のドライバー評価テストに参加するためであった。話は渡米の4日ほど前にまとまったのだと荒尾は明かす。

「知り合いの知り合いに、アメリカに行くドライバーを探している方がいらっしゃいました。色々な(候補)ドライバーがいる中で、メーカーに属していない自分を選んでくださり、チャンスをいただきました」

 この評価テストには、アルピーヌ育成所属の女性ドライバー、アビー・プリングや、FIA F3参戦経験のあるニキータ・ベドリン、ブルーノ・デル・ピノ、アレックス・パウエルといった有望株が揃った。その中で荒尾は、名門チップ・ガナッシ・レーシングからの参加。ただ慣れないマシンとコースにやや手を焼いたというのが本音だという。

「初めてのクルマ、初めてのサーキットでしたし、まずは車重とパワーのバランスが日本とは全然違いました」

 そう語る荒尾。彼が以前参戦していたスーパーフォーミュラ・ライツの車両(ダラーラ320)は最低重量605kgであるのに対し、インディNXT(ダラーラIL-15)は約637kg。エンジン馬力も200馬力ほどインディNXTが大きい。

「僕は日本ではスーパーフォーミュラ・ライツに参戦して、スーパーフォーミュラのテストにも乗せていただき、パワーもありながら軽いクルマに慣れていました。今乗っているGT300のMC86も軽いですからね」

「その中で、パワーがあって重いクルマに急に乗って、ちょっと苦戦した部分がありました。アメリカの路面も、今まで僕が乗ってきたイギリスや日本よりもパンピーで、ブレーキングポイントを掴むのも難しかったです」

 テストは11台中5番手という結果に。「テストの結果次第では(チャンスがある)という感じでしたが、ちょっと結果が微妙だったので」と荒尾は言うが、来季のアメリカ行きを諦めているわけではない。

「まだアメリカに行くのを諦めているわけではありませんし、まだ可能性はあるかなと思っています」

「もちろんスーパーフォーミュラも乗りたいですが、なかなかシートが空かず、厳しい部分もあります。やはりメーカー系のドライバーが乗るという側面が強いと思います」

「自分もインディNXTに詳しいわけではありませんが、結果が出ればチャンスが巡ってくるという面は日本よりも強い気がしています。だからアメリカには絶対行きたい、挑戦したいと思っています」

「来季に向けては日本のレースでも声をかけていただいているのですが、世界で戦いたいという気持ちが強く、まずはアメリカをメインで考えています。それが可能かどうかは、金額の部分もありますし、チームとの交渉次第という部分もありますが」

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