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ローゼンクヴィストが最後の直線で差し切り劇的勝利! わずか半車身差でマルーカスを下す。佐藤琢磨は10位|2026年インディ500

第110回インディ500が行なわれ、フェリックス・ローゼンクヴィストが優勝した。佐藤琢磨は10位だった。

Felix Rosenqvist, Meyer Shank Racing w/ Curb Agajanian Honda, David Malukas, Team Penske Chevrolet

Felix Rosenqvist, Meyer Shank Racing w/ Curb Agajanian Honda, David Malukas, Team Penske Chevrolet

写真:: Michael L. Levitt / Motorsport Images via Getty Images

 2026年のインディ500が行なわれ、フェリックス・ローゼンクヴィスト(メイヤー・シャンク)が優勝した。コーションから残り1周で再開……デビッド・マルーカス(ペンスキー)との半車身差の決着だった。

 110回目を迎えた今年のインディ500。ポールポジションからスタートしたのは、前年勝者のアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ)であった。2番手につけたアレクサンダー・ロッシ(エド・カーペンター)は、予選翌日のプラクティスで大クラッシュ。手術を受けるほどの怪我であり、決勝当日の選手紹介の際にも、松葉杖を突いての登場だった。佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン)は12番グリッドからのスタートであった。

 レース序盤、ロッシが怪我の影響を感じさせない走りで首位に浮上。しかしパロウも譲らず、ふたりによる抜きつ抜かれつのバトルとなった。佐藤琢磨は4つポジションを落とした。

 18周目、ライアン・ハンター-レイ(マクラーレン)がスピンしてクラッシュ。キャサリン・レッグ(HMD Motorsports with A.J. フォイト)はこれを避けられず、コントロールを失ってやはりクラッシュしてしまう。これにより、このレース最初のコーションとなる。

 27周目からレース再開。その直後、エド・カーペンター(エド・カーペンター)がクラッシュし、再びコーションとなった。

 再開後にはロマン・グロージャン(デイル・コイン)やカイオ・コレ(A.J. フォイト)が首位を走るが、すぐにパロウがオーバーテイクし首位浮上。ただコレも諦めず、さらにその間隙を塗ってコナー・デイリー(ドレイヤー&レインボールド)が首位に立った。

 コレもデイリーを交わして首位に。ふたたび首位が目まぐるしく変わる展開となる。ただコレはまだ1度もピットインしていないマシンであり、グロージャンもまだピットインしていなかった。この2台は結局アンダーグリーンでピットインし、大きくポジションを落とすことになった。

 ただコレとグロージャンがピットアウトした時のポジションは、先頭集団の前。首位を奪い返したパロウはこの2台を風除けにし、燃費をセーブしたまま周回を重ねていった。

 60周頃に各車2度目のピットストップ。アンダーグリーンでの作業となった。その後もパロウとディクソンが首位を入れ替えながら周回を重ねていく。

 ウィル・パワー(アンドレッティ・グローバル)が92周目にマシントラブルでローダウン。コースを外れたもののの、自身のマシンから漏れたオイルに乗ったようにスピンしてしまう。これで3回目のコーションとなった。またちょうど同じタイミングで、骨折しながら出場していたロッシも、マシントラブルを抱えてピットイン。リタイアとなった。

 この2台のマシンから漏れたオイルの清掃が終わると、各車がピットイン。給油とタイヤ交換を済ませた。このコーション中に、雨が到来する可能性を伝える無線が入り始める。

 すると実際にコース上の小雨が降り始める。その結果、106周を走り切ったところで赤旗が掲出され、レース中断。この時首位に立っていたのはディクソンだった。

 幸い天候は悪化せず、しばらくピットレーンで天候の回復を待ったのち、110周目からレース再開。ここで首位に立ったのはデビッド・マルーカス(ペンスキー)。以下パロウ、ジョセフ・ニューガーデン(ペンスキー)、デイリーというトップ4になった。ディクソンはポジションを落とした。

 ただ116周目にまたもコーション。再び雨が降り始めたのだった。ただ今回は赤旗中断とはならず、周回を重ねながら雨が降り止むのを待った。

 そして126周からレース再開。しかしその瞬間、4番手を走っていたニューガーデンが単独クラッシュ。改めてコーションが宣言された。

 133周目にリスタート。このリスタート直前には、10台ほどのマシンがピットインし、燃料を補給した。

 ここで一気に首位に立ったのはデイリー。しかしスコット・マクログリン(ペンスキー)も首位争いに加わってきた。さらにはパロウもこれに加わり、三つ巴の首位争いとなった。

 ただデイリーはここから一歩退き、マルーカスが首位に。そのマルーカスは首位に立った直後にピットイン。マクログリンもこのタイミングでピットインした。パロウは1周後にピットインした。

 これでキッフィン・シンプソン(チップ・ガナッシ)が首位に立ち、フェリックス・ローゼンクヴィスト(メイヤーシャンク)がこれに続いた。イエローコーション中にピットストップしたことが正解なのか、あるいは不正解なのか……その答え合わせによって最終結果がガラリと変わるという状況になってきた。

 165周前後で、そのイエローコーション中にピットストップしたマシンがピットイン。ローゼンクヴィストや佐藤は、166周を終えた段階でピットストップした。彼らはこのままフィニッシュまで走り切れる可能性のあるドライバーたちであった。

 各車が最後のピットストップを終えた段階で首位に立っていたのがパトリシオ・オワード(マクラーレン)。ただオワードは燃料がギリギリで、ペースを上げられない。ローゼンクヴィストはその真後ろ、2番手につけた。佐藤も6番手まで上がったが、そのまま最後まで走り切るための燃費走行か、ペースが上がらず。燃料に余裕のあるマシンに抜かれてしまう。

 残り15周というところで、ローゼンクヴィストが首位に浮上。オワードよりも燃料には若干余裕があるようで、圧倒的な速度差であった。しかしオワードもこれに食らいついていく。ローゼンクヴィストとて余裕があるわけではないのだ。そのため、周回遅れのミック・シューマッハー(レイホール・レターマン・ラニガン)が圧倒的なスピード差で抜いていった。

 残り8周というところで、コレが激しいクラッシュ。これでレッドフラッグが振られ、一時休戦となった。

 レース再開は残り4周から。アームストロングが一気に首位に浮上したが、ここで再びコーション。シューマッハーがウォールに擦ってしまったのだ。

 残り1周でレース再開。マルーカスが首位に立ち、そのまま逃げ切るかと思われたが、最後の直線でローゼンクヴィストが一気に差し切り、約半車身差でトップチェッカーを受けた。

 ローゼンクヴィストはインディ500初優勝、インディカー・シリーズでも通算2勝目となった。昨年に続き、2年連続でスーパーフォーミュラ経験者がインディ500を制することになった。

 2位マルーカスは、フィニッシュ後に頭を抱え、涙に暮れた。インディ500制覇という栄誉まで、あと半車身であった。以下マクログリン、オワード、アームストロングというトップ5だった。

 佐藤琢磨は終始20番手付近を走る苦しい展開だったが、133周目にリスタートする直前にコーション下でピットインしたのが功を奏し、結局10位でのフィニッシュとなった。

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