太田格之進、ホンダのインディカーファクトリー参戦計画を「全く知らなかった」。しかし米国最高峰を目指す目標に変化なし
太田格之進は、ホンダが2028年にインディカー・シリーズへファクトリー参戦する計画について一切知らなかったというが、一方で同シリーズへの参戦を目指すという目標は引き続き変わらないと語る。
写真:: Honda Racing
2026年はスーパーフォーミュラに加えてスーパーGTにも2年ぶりに参戦する太田格之進。しかしアメリカのインディカー・シリーズを目指すことには変わりがないという。
太田は昨年、アメリカのIMSAスポーツカー選手権にスポット参戦。デイトナ24時間レースを含む複数の大会でアキュラのLMDhマシンを走らせ、LMP2マシンでもいくつかのレースに参戦した。また秋には、IMSAで所属するメイヤー・シャンク・レーシングの計らいによってインディカー初テストも経験した。太田本人も、インディカー・シリーズ参戦を目標にしていると公言している。
インディカー・シリーズにはホンダがエンジンサプライヤーとして参戦しているが、彼らは2028年シーズンからの「チーム・チャーター」を取得。これはいわゆる参戦権のことであり、ホンダ・レーシング(HRC)の米国法人HRC USが「2028年からのフルシーズン参戦体制の構築に向けた準備」を進めていることが公式の声明で明らかになっている。実現すれば、ホンダのファクトリーチームがインディカーを戦うことになる。
そうなれば当然、そのシートにホンダのドライバーが収まることも期待される。昨年インディカーテストも経験した太田が、その筆頭となっても不思議ではない。
太田は以前、インディカー参戦について急いだり焦ったりしているわけではないと語っていた。それは2028年からのホンダファクトリーチーム計画を知っていて、そこに照準を当てているからではないかとも考えられたが、太田にとってもその話は寝耳に水だったようだ。
「そんな話全く知らなかったです。1ミリも知らなかったので、『何のこと?』って感じです」
そう語った太田。今季からはスーパーフォーミュラだけでなく、スーパーGT・GT500クラスにもTeam HRC ARTA MUGENのドライバーとして参戦することになるが、このことから「太田はホンダから国内カテゴリー専任に“戻されて”、アメリカ挑戦は断念することになったのではないか」という声もファンから挙がったが、これはHRCの渡辺康治社長が否定している。昨年の会見での渡辺社長の発言は次の通りだ。
写真: Michael L. Levitt / Lumen via Getty Images
「太田格之進選手については様々な可能性があると思っていますので、彼の意思とポテンシャルを見極めた上で、最適なところに持っておきたいと思っています」
「日本のカテゴリーだけをやらせるために(スーパーGTに)戻しているわけではなく、(太田が所属する)IMSAの93号車のやり方が(スーパーGTでのHRCワークス体制構築に向けた)ベンチマークのひとつであるからです。彼に両方のカテゴリーをやっていただくことで日本側の体制を整えていきます」
「太田選手は来年(2026年)もアメリカでレース活動を続けてもらいますし、その先についても色々議論をして、ベストなところに持っていきたいと思っています」
また太田も、2026年のインディカー・シリーズのシートは早い段階で埋まってしまっていたため、今季のスーパーGT参戦は米国での挑戦が終了したという文脈ではないと語る。「その辺の目標は全く変わっていません。2027年からでも、2028年からでも、行ける時に行けるようにしたいです」とのことだ。
昨年のスーパーフォーミュラでは最多の3勝を記録するも、あと一歩のところでタイトルに届かなかった太田。今季はスーパーフォーミュラでチャンピオンを目指すと共に、スーパーGTではブランクがある分、まずは様々なことを吸収して活躍に繋げたいと語った。
Kakunoshin Ohta, DOCOMO TEAM DANDELION RACING
写真: Masahide Kamio
「国内では右肩上がりではありますが、去年はチャンピオンを争いをした中でタイトルを獲れなかったので、今年はシンプルにそれをしっかり取り切ることを意識していきます」
「GTの方でも、HRCの看板を背負ったチームの第1ドライバーに任命されたので、ホンダの期待、責任感なども背負いながら、強いHRCブランドを見せられるように頑張っていかないといけません」
「ポジション的にはすぐに結果を期待されると思いますが、GTの場合は1年のブランクもありますし、開発能力に長けた先輩もたくさんいるので、まずは(山本)尚貴さんや野尻(智紀)さんたちから吸収しつつ、自分のものにして活躍できたらと思います」
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