バレンティーノ・ロッシ、2024年のル・マン24時間参戦を期待。今年はサポートレースで下積み
MotoGPレジェンドのバレンティーノ・ロッシは、2024年のル・マン24時間レース参戦という“野望”に向けて順調に進んでいると自信を示している。
写真:: SRO
MotoGPで9度のチャンピオン獲得を誇るバレンティーノ・ロッシ。彼は四輪レースに転向した現在、ル・マン24時間レース出場を目指しているが、順調に進んでいると自信を示している。
2021年のMotoGP引退後、四輪レースに転向したロッシ。彼は今年、ル・マン24時間レースのサポートイベントであるミシュラン・ル・マン・カップの”Road to Le Mans”の2レースに出場することが決定している。
以前からル・マン参戦を目標としていることを明かしていたロッシ。今年のサポートレースを足がかりに、2024年には新設されるLMGT3クラスでの参戦を目標としているようだ。
「ル・マンは世界で最も有名なレースだし、それが目標なのは間違いない」と、ロッシは言う。
「来年はGTカーで挑戦したいと思っている」
現在44才のロッシは、MotoGP引退以降も四輪で精力的な活動を続けている。先日行なわれたGTワールドチャレンジ・ヨーロッパのブランズハッチ戦では2位となり、同シリーズ参戦後初の表彰台獲得を達成している。
「ロード・トゥ・ル・マンは素晴らしいチャンスだ。これは同じサーキットを使う唯一のレースなんだ」
「このサーキットに向けた準備でシミュレーションにもトライするつもりだ。とても興味深い」
「待ちきれないよ。1週間滞在するのもね」
実際、ロッシは現所属のWRTから来年のル・マンに参戦する可能性がある。WRTは長くアウディと組んできたが、今年からはBMWへと鞍替え。そしてそのBMWはロッシとファクトリードライバー契約を結んでいる。
BMWは、2024年からLMDh車両である『MハイブリッドV8』でハイパーカークラスに参戦する予定となっている。そしてハイパーカークラスに参戦するメーカーには、多数のエントリーが見込まれるLMGT3クラスへのエントリー優先権が与えられるとも噂されている。
WRTは、BMWがLMGT3クラスにエントリーする際のパートナー候補に挙がっており、チーム代表のヴィンセント・フォッセは、LMGT3へのエントリーを含めたプログラムの拡大について、現在協議中だと述べている。
「その件は我々が検討していることであり、議題にあがっているものだ」と、フォッセは語った。
「しかしまだ決まったわけではない。我々は確実なことは言えないんだ」
なおLMGT3クラスは、プラチナもしくはゴールドランクのドライバーを1名のみ、そして少なくともブロンズドライバーを1名という現行のLM-GTE Amクラスのルールを維持すると考えられている。
ロッシが現行のランキングを維持したと仮定すると、シルバードライバーとしてラインナップに入ることになるだろう。
またロッシは今年後半にBMWのMハイブリッドV8のテストを予定している。ロッシは、このマシンでのレース出場を期待しているとも述べているが「僕のパフォーマンスとスピードに大きく左右されるだろう」と強調している。
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