リンス、2026年限りでヤマハのシート喪失を認める。V4マシン苦戦中の早期決断に「驚き」
アレックス・リンスは2026年シーズン限りでヤマハのシート喪失を認め、シーズン序盤での決定に「驚いている」と語った。
Alex Rins, Yamaha Factory Racing
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
ヤマハのアレックス・リンスは、2026年シーズン限りでヤマハのシートを喪失することを認め、シーズン序盤戦での決定には驚かされたと語った。
4月初め、Motorsport.comはヤマハが現トラックハウス所属の小椋藍と2027年シーズンに向けた契約を締結したという情報をキャッチし、来季のヤマハがホルヘ・マルティンと小椋のラインアップに定まったと報じた。両ライダーの契約はまだ正式発表されていないものの、リンスがシートを失う可能性が高い状態となった。
リンスは、2026年開幕3戦でわずか3ポイントしか獲得できていない。チームメイトのファビオ・クアルタラロも新型V4マシンで苦戦はしているが6ポイントを獲得しており、差をつけられている。
MotoGPは約1ヵ月の春休みを経て、4月24日に第4戦スペインGPでシーズンが再開する。23日のメディアデーで取材に応じたリンスは、新型マシンを投入したばかりの序盤戦で将来が決まったことに驚いたと口にした。
「バイクについて少しでも知っている人なら、この状況は理解しがたいことだ」と、リンスは言う。
「まったく新しいプロジェクトで、しかもマシンが100%の性能を発揮していない段階で、どうしてわずか3戦で将来を決めることができるんだ?」
「バルセロナでのプライベートテストで初めてこのバイクに乗った時から、僕はすべてを捧げてきた。だからこそ不思議に思うし、3戦で全てを決めるというのは本当に驚きだ」
Alex Rins, Yamaha Factory Racing
Photo by: Gold and Goose Photography / LAT Images / via Getty Images
リンスはスズキおよびホンダで成功を収めた後、2024年にヤマハに加入したが、ヤマハのYZR-M1ではそのパフォーマンスを再現できていない。
負傷やチーム全体の競争力不足もリンスの結果に影響しており、常にクアルタラロの後塵を拝してきた。また昨シーズンはプラマックのジャック・ミラーにもポイントで上回られている。
リンスが小椋の獲得について最初に知ったのはメディア報道によるものであるという。そして彼はヤマハのチームディレクターであるマッシモ・メレガリから非公式ながら認められたことも明かした。
「いつ知ったか? 報道で知ったよ」とリンスは語る。
「11日前にマッシモに電話した。普段から良い関係なので、普通の会話のつもりだった。すぐに『何か進展はある?』と聞いたんだ」
「最初は何も言わなかったが、僕が『マイオ……』と言うと、『公式には何も言えないが、何も言うなよ。2人目のライダーとは契約した』と言われた。それだけだ。誰なのか聞こうとしたが、教えてはくれなかった」
ヤマハの決定により、リンスは厳しい立場に置かれている。各チームが早期に2027年のラインアップを固めつつある中、残されたシートは少なくなっている。
将来について問われたリンスは次のように語った。
「現時点では分からない。今できる唯一のことは、コース上で全力で走ることだ」
「本当にパフォーマンスが発揮できていないバイクでは、トップには立てないんだ。それでも自分自身の走りに集中し、ベストを尽くすしかない。ハードに取り組んでいく」
また、プラマックのシートの可能性について問われたリンスだったが、彼は懐疑的な姿勢を示した。
「その件については何も言われていない。正直なところ、可能性は低いと思う」
なおリンスはスーパーバイク世界選手権への転向についても否定的だ。
「ここに残るべきだと感じている。僕はこの選手権でまだ発揮できるポテンシャルが多く残っていると思う」
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