マルク・マルケス、またしても転倒……今季出走した全ての決勝レースでリタイア、厳しい状況にさすがの王者も「メンタル的に難しい」
マルク・マルケスはMotoGPイタリアGPで転倒リタイア。今シーズンのレースで何度も転倒していることについては、「メンタル的にも難しい」と語った。
レプソル・ホンダのマルク・マルケスは、MotoGP第6戦イタリアGPで転倒リタイアに終わった。今季転倒続きのマルケスはレースを終えて、その複雑な胸中を語った。
今シーズンのMotoGPも厳しい戦いが続いているホンダ。ポルトガルGPスプリントでのマルケスの表彰台、アメリカズGPでのアレックス・リンス(LCRホンダ)の優勝が数少ないハイライトであり、それ以外では転倒シーンの方が目立っている。
特に先日のイタリアGPは、ジョアン・ミル(レプソル・ホンダ)が練習走行でのクラッシュによりレースを欠場。リンスもスプリントでのアクシデントにより右足を骨折し、手術を受けるため欠場となった。
そして予選でフロントロウを獲得したマルケスはスプリントを7位でフィニッシュすると、決勝レースでは表彰台争いにも加わっていたが、4番手走行中の6周目に転倒を喫した。
今シーズンは怪我の影響もあり3大会の出場にとどまっているマルケスだが、3度の決勝レースは全て転倒リタイアに終わっている。このことは、6度のMotoGP王者であるマルケスのメンタル面にも影響を与えているようだ。
ザクセンリンクが舞台の次戦ドイツGPは、マルケスが2021年まで11連勝を果たした(2022年は怪我で欠場)こともある得意なレースだが、自信を持ってドイツGPに臨むことができるかと問われたマルケスは、こう答えた。
「どうだろうね。ベストな状態でザクセンリンクに行けるわけではない」
「非常に難しい状況で向かうことになる。ザクセンリンクも簡単ではないだろう」
「だから実際にサーキットに行ってみて、しっかり自分たちのレースウィークをこなせば、自分たちがどの位置にいるのかが土曜日には分かる」
「ただここもル・マンも同じで、予想以上に(ライバルと)接近していた。ただ問題なのは大きなリスクを背負っているということだ」
「またクラッシュしてしまったことが問題なんだ」
「これはメンタル的にも難しい。でも頑張っていくしかない。プッシュを続けて、他のことは気にしない。自分を信じて自分のために走り続けるだけだ。今までもそうしてきたし、これからもそうありたい」
今季のホンダ陣営はあまりにも転倒が多くなっているが、マルケスは今回のムジェロ戦でここまで早く戦列を離れるとは思っていなかったという。
「こんな形で、こんなに早くレースを終えるとは思っていなかった。今回のレースでは多くのことをコントロールしようとしていたんだ」
「(リヤに)ソフトタイヤを使ったけど、タイヤを節約するために序盤は攻めなかった。自分のポジションは6、7番手で、その時点で良い走りができていた」
「その後クラッシュしたわけだけど、1周目からターン10では大きなロックアップがあり、クラッシュしそうだった。ポルティマオと同じような状況だった」
「ターン15でもブレーキでロックアップがあって、ワイドに走っていたらミスをしてしまった。ダーティな部分に乗ってしまって、ラインから外れてフロントのグリップを失ったんだ」
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