”中上貴晶の表彰台”も予想したクラッチロー「来年は負かすのが難しくなる」
LCRホンダのカル・クラッチローは、チームメイトの中上貴晶が今シーズンに、もっと良い成績を残す事を期待していたと語った。
Takaaki Nakagami, Team LCR Honda
Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGP第16戦日本GPで中上の最高峰クラス2年目の挑戦は終わりを迎えた。第8戦オランダGPで負った右肩の怪我が悪化し、その手術を行うためだ。
終盤戦を欠場する中上だが、既に2020年の契約延長を発表しているため、後顧の憂い無く治療に務めることが可能だ。
中上が来季使用するバイクは、1年落ちの2019年型になりそうだ。なお、この2019年型のバイクはマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)こそ乗りこなしているものの、クラッチローやホルヘ・ロレンソ(レプソル・ホンダ)は、パワーを追求したことで乗りにくくなったと不満を述べている。クラッチローは2018年型のバイクの方が乗りやすいとまで語っているのだ。
それでも、クラッチローは来年の中上にはより余裕ができると考えている。ただそれ以前に、今シーズンは中上がより良い結果を出すことを予想していたようだ。
「2019年型と2020年型のバイクの“差”は、2018年型と2019年型の違いよりも小さくなると思う」
「彼は良いバイクを手にしている。現時点ではこの(2019年型の)バイクは乗るのが難しいが、(ホンダは)2018年型のバイクにしたのと同じように、(2019年型のバイクを)乗りやすくするだろう」
「断言するのは難しいけど、来年も彼は良い結果を必要とされるはずだ。それに僕は今年、(実際の結果よりも)もっと彼が強くなると予想していたんだ。特にムジェロで5位を獲った後はね」
「彼は昨年チャンピオンシップを制したバイクで“表彰台を獲得できる”だろうと、僕は考えていた。でも彼は今年強くなったし、来年彼を負かすのは難しくなるだろう」
そうクラッチローが語った通り、中上は第6戦イタリアGPで自己ベストとなる5位を獲得するなど、2019年シーズンはそこまで順調に成績を残していた。
しかしオランダGPでバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)の転倒に巻き込まれる形でクラッシュ。それによって肩と足を負傷してしまうと、彼のレースは難しいものとなった。
中上に今季を10点満点中何点で評価するかを訊くと、彼は「6点ですね。いくつかのレースでは良いものを示せたと感じています。例えばムジェロですけど、5位というのは予想していませんでした。ですがご存知の通り、アッセンからパフォーマンスが下がってしまいました」と答えた。
「もちろんこうした形でシーズンを終えるのは残念です。ですが最終的に悪いシーズンではありませんでした。特に序盤ですね。来年、僕らの本当のパフォーマンスを示すことができれば良いなと思います」
中上は来年供給を受けるバイクについて、当初は最新型を希望していた。だが前述の通り、1年落ちのバイクになりそうな状況である。だが中上はホンダの決定を受け入れると話した。
「ファクトリー仕様のバイクを手に入れられたら、それはベストでした。ですが状況を理解すべき時もあります。僕はHRCの決定を理解しています」
「シーズンを通じていくつかのアップデートがあると思います。そしてマルク(マルケス)はチャンピオンシップをこの難しいバイクで勝ちました。彼は非常に上手く乗りこなしているんです。ですから、僕らはそのやり方に習う必要があります」
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