スズキは『MotoGPに帰ってくる』!? FIMのホルヘ・ビエガス会長が大胆発言
FIMのホルヘ・ビエガス会長は2022年末にMotoGPを撤退したスズキが、将来的にMotoGPに帰ってくるだろうという衝撃的な発言を行なっている。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGPなど二輪レースを統括しているFIM(国際モーターサイクリズム連盟)の会長であるホルヘ・ビエガスは、昨年MotoGPを撤退したスズキが、将来的に帰ってくるだろうという衝撃的な発言をしている。
スズキはリーマンショックに端を発する金融危機のあとMotoGPを一時的に撤退。2015年から活動を再開させて、2020年にはジョアン・ミルとチャンピオンに輝くなど活躍を見せた。
しかし2022年シーズン序盤に、スズキは同年限りでMotoGPから撤退する決断を下した。2021年に運営のドルナと5年間の参戦契約を結んだばかりだったが、経済状況と近年の自動車業界の直面する環境の変化を要因として、撤退の判断が下ってしまった。
しかし、そんなスズキが将来的に”MotoGPに帰ってくるだろう”という衝撃的な発言が、統括団体のFIMから聞こえてきた。
この発言をした人物は、FIMのホルヘ・ビエガス会長。4月21日から始まったスーパーバイク世界選手権(WSBK)のオランダ戦で、メディアに対して彼はそう語ったのだ。
「スズキが去ってしまったため、大変だ」
ビエガス会長はMotoGPとWSBKにメーカーを引き付けるためにFIMは何をしたいのかを尋ねられた際に、次のように答えた。
「私は日本でスズキと話す機会があったんだ。そして彼らは新しいタイプのエンジンなどに持てる資金を投資するつもりだと語っていた」
「彼らは帰ってくると私は考えている。競争の場にいなければ、彼らもバイクを売ることはできない」
「我々はコロナによって非常に厳しい2年間を過ごしてきた。しかし今はかなり良くなっていると思うし、MotoGPとWSBKのどちらにも新たなメーカーが参入してくると思っている。もちろん、MotoGPは投資も莫大なモノとなるため簡単ではないだろうがね」
「WSBKでも競争力を持つためには、非常にしっかりした投資が必要だ」
「それでも、耐久選手権を見ればわかるように、以前はいなかったドゥカティが参加してきている。彼らはファクトリーの力を借りているんだ」
「だから私は楽観的なんだ。ただメーカーの参入のために我々がしなくてはならないことは、メーカーの考えに反するようなレギュレーションを作らないことにある。さもなければ彼らも入ってこないだろう」
「プロモーターやMSMA(モーターサイクルスポーツ製造者協会)、FIMが内部で行なっている双方向の対話システムにかかっている。話し合って決める、それが唯一の道だ」
なおMotoGPの参戦メーカーについてビエガスはカワサキやBMWが入ってくる余地は無いとも付け加えている。
「MotoGPに関して言うと、我々はカワサキとBMWを欠いている」
「しかし彼らは参入したがってはいないし、当面の間はスペースも無い。スズキが戻ってくるかもしれないから、様子を見てみよう」
ホルヘ・ビエガス会長と言えば、昨年末にも「VR46チームがヤマハのサテライトチームになる」といった旨の発言を行なうも、チーム側から否定するコメントが寄せられるなど物議を醸していた。そのため今回の発言も彼なりのリップサービスという可能性も十分に考えられるだろう。
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