MotoGP
KTM、中期的にはMotoGPで3チーム目も模索? ドゥカティの勢力拡大には警戒感も
KTMは、ドゥカティがMotoGPクラスにおける勢力を拡大していることや、若手ライダーの受け皿が必要なこともあり、中長期的には勢力を3チーム6台に拡大する可能性もあると考えているようだ。

Germán Garcia Casanova
公開日時: 2021/10/17 9:55
Copy link
Viberでシェア
Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

MotoGPには現在ホンダ、ヤマハ、スズキ、ドゥカティ、KTM、アプリリアの6メーカーが参戦している。そして彼らはインディペンデントチームへマシンを供給して”陣営”を形作っている。2022年にはグレシーニ・レーシングがドゥカティ傘下へと移り、ドゥカティ勢は4チーム8台とグリッド上での最大勢力になる予定だ。この状況に対して、KTMは中期的には供給チームを増やす可能性を検討しているようだ。
MotoGPを運営するドルナ・スポーツは、各メーカーにひとつずつサテライトチームを持つことを働きかけている。しかしスズキとアプリリアはまだ他チームにマシン供給を行なっておらず、その穴を埋めるようにドゥカティが勢力を拡大しているのだ。
近年のMotoGPは戦いが非常に接近したものとなっており、こうした多数のマシンから得られる豊富なデータは、マシン開発の上でも役に立つのは間違いない。さらにライバルは、ドゥカティ陣営がライダーを抱え込みやすくなるという点も警戒し、不満を抱いている。
この影響を最も受けそうなのがKTMだ。彼らは小排気量クラスからの育成プログラム実施しているが、契約ライダーが増えるにつれ、MotoGPクラスでのチャンスを与えるための十分なシートが、陣営内に足りないという状況に行き着くかもしれない。
現在KTMは、ファクトリーチームのブラッド・ビンダーと2024年まで契約を結んでいる。さらに2022年には、サテライトチームのテック3からラウル・フェルナンデスとレミー・ガードナーがMotoGPクラスに昇格し、2023年までの契約が結ばれている。しかしその下には、ペドロ・コスタなど有能な若手が控えており、シートを用意できなければこうした若手を失う可能性がある。
KTMとしてもこの可能性、つまり中期的には最高峰クラスでのマシンの数がさらに必要だということは認識しているようだ。
KTMのモータースポーツディレクターであるピット・ベイラーは、SpeedWeekに対して「2つのチームが安定し、パフォーマンスが上手く行っている感触があれば、MotoGPでの3チーム目が欲しいと真剣に考えている」と語っている。
ただドルナは、MotoGPクラスにおける新規チームの参戦枠を用意していないため、KTMが3チーム体制に”拡充”したい場合は、既存チームを陣営に取り込む必要がある。
なおKTMはテック3と契約を結ぶ以前に、ルーチョ・チェッキネロが率いるチームLCRに接触していたことを明かしている。
「我々は2年前、ルーチョと交渉を行なった。しかし彼は、ホンダに非常に義理堅いパートナーのようだった。そのため深い話し合いに入ることはなかった」と、ベイラーは話した。
「ドルナも各メーカーにひとつずつサテライトチームを持たせるという方針だったため、ここ最近はパートナーを積極的に探していたわけではない」
「そのため、我々はアビンティア(エスポンソラマ)とグレシーニに何かが起こっていると気がついた際にも、一歩引いていたのだ」
そしてベイラーは、ドゥカティが4チームに勢力を拡大している現状には、不満も見せている。
「今、ドゥカティは4チームを抱えている。グリッドの3分の1を占めているのだから、“規模”の力があることは明らかだ」
Read Also:
- 二輪ロードレース界の次世代を担うKTM、その躍進の裏に迫る!
- 事故続く若手ライダーにドヴィツィオーゾが苦言「アグレッシブさがタイトルをもたらすわけじゃない」
- マルケス、7月に事故死したウーゴ・ミリャン・ガルシアの家族へアラゴンGPのトロフィーを寄贈
- モンスターエナジー『ロッシ缶』が日本再上陸。10月12日から全国で発売
- Moto3であわや大惨事のクラッシュ。危険なライディングと運営判断にMotoGPライダーからも苦言
あなたの意見が聞きたい!
Motorsport.comで何を見たいですか?
5分間のアンケートにご協力ください。
- Motorsport.comチーム
コメントを読んで投稿する
関連ニュース :
記事をシェアもしくは保存
Copy link
Viberでシェア
前の記事 ラズガットリオグル、2023年MotoGP転向はある? 「ファクトリーマシンや良い契約が必要」
次の記事 レイ、ロッシの”MotoGP参戦のチャンス無く残念”とのコメントに喜び「でもそれも人生」
Top Comments
コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?
View More & Comment

More from
Germán Garcia Casanova

ホンダのジョアン・ミル、日本GPとインドネシアGPの欠場が決定。体調不良の原因をさらに検査へ
MotoGP
MotoGP
オーストリアGP
15 日前
ホンダのジョアン・ミル、日本GPとインドネシアGPの欠場が決定。体調不良の原因をさらに検査へ

MotoGP、11月のカタールGPは予定通り開催予定……エスペレータCEO明かす「状況が大きく変わらなければ実現するだろう」
MotoGP
MotoGP
カタールGP
17 日前
MotoGP、11月のカタールGPは予定通り開催予定……エスペレータCEO明かす「状況が大きく変わらなければ実現するだろう」

ピレリタイヤが、全てを変える。「MotoGPライダーはこの変化を本当の意味で理解していない」エスパルガロ警鐘
MotoGP
MotoGP 20 日前
ピレリタイヤが、全てを変える。「MotoGPライダーはこの変化を本当の意味で理解していない」エスパルガロ警鐘

More from
KTM

アコスタ、日本は苦しい7位「こんなタフなレースは久しぶり」母国戦小椋とのバトルも演じる
MotoGP
MotoGP
日本GP
2 日前
アコスタ、日本は苦しい7位「こんなタフなレースは久しぶり」母国戦小椋とのバトルも演じる

アレックス・マルケス、日本GP決勝でダブルロングラップペナルティ。スプリント1周目の多重クラッシュ原因に
MotoGP
MotoGP
日本GP
4 日前
アレックス・マルケス、日本GP決勝でダブルロングラップペナルティ。スプリント1周目の多重クラッシュ原因に

3ヵ月欠場からのMotoGP復帰、一番驚いているのはビニャーレス本人?「KTMが僕に何を求めているのか分からない」と困惑気味
MotoGP
MotoGP
日本GP
4 日前
3ヵ月欠場からのMotoGP復帰、一番驚いているのはビニャーレス本人?「KTMが僕に何を求めているのか分からない」と困惑気味
最新ニュース

MotoGP、2027年から新フォーマット導入。スプリント予選追加、ウォームアップ廃止など変化
MotoGP
MGP MotoGP
日本GP
1 時間前
MotoGP、2027年から新フォーマット導入。スプリント予選追加、ウォームアップ廃止など変化

キャデラックF1、それでいいのか? 「F1を制するのが目標なら、アメリカ拠点は最適ではない」元F1チーム代表から厳しい声
F1
F1 F1
アゼルバイジャンGP
2 時間前
キャデラックF1、それでいいのか? 「F1を制するのが目標なら、アメリカ拠点は最適ではない」元F1チーム代表から厳しい声

好調だったはずのマクラーレンはなぜ4番手チームに成り下がったのか。「状況が一変した。データに異常もないのに」とステラ代表
F1
F1 F1
バーレーンGP
13 時間前
好調だったはずのマクラーレンはなぜ4番手チームに成り下がったのか。「状況が一変した。データに異常もないのに」とステラ代表

ラッセル痛恨……シンガポールGPグリッド降格決定で逆転タイトルに暗雲。ウルフ代表認める「残念だが」
F1
F1 F1
バーレーンGP
14 時間前
ラッセル痛恨……シンガポールGPグリッド降格決定で逆転タイトルに暗雲。ウルフ代表認める「残念だが」
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
次の 2 つのオプションがあります。
- サブスクライバーになります。
- 広告ブロッカーを無効にします。
購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします
広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード
お知らせの管理
登録