MotoGPポイントリーダーが窮地。ベッツェッキ、スプリントで今季4度目の転倒「なぜか土曜は苦戦している」——マーシャル殴打で決勝は出場停止
マルコ・ベッツェッキは、なぜかスプリントレースでは苦戦しているとして、課題が深刻化していることを認めた。
Marco Bezzecchi, Aprilia Racing
写真:: Gold and Goose Photography / Getty Images
ブルノ・サーキットで行なわれるMotoGP第9戦チェコGPは、今季のタイトル争いの流れを大きく変えるレースになるかもしれない。ポイントリーダーのマルコ・ベッツェッキ(アプリリア)がスプリントレースで転倒ノーポイントに終わり、決勝レースも出場停止となることが決まったからだ。
今季ここまでの8戦で開幕3連勝を含む4勝、2位2回を記録して、選手権をリードするベッツェッキ。しかし彼がポイントランキングでさほど大きなマージンを築けていないのは、スプリントレースを多く落としているから。チェコも含めて4度転倒に見舞われており、スプリントでの獲得ポイントはランキング上位8傑の中で最低。その結果、チームメイトのホルへ・マルティンには15点差に迫られている。
ベッツェッキはブルノのスプリントでは5番手を走行しており、マルティンを後ろに従えていたが、残り2周で無念の転倒。彼はスプリントで苦戦している理由について問われると、いつもよりも率直な口調でこう答えた。
「ああ、僕も聞きたいくらいなんだ」
「毎日バイクに乗って良い感触を得られたら最高なんだけど、なぜか土曜日は苦しんでいる」
「それに、この状況をなんとかするのは正直ちょっと難しい。最初の頃は『1回や2回のミスはOKだ』と思ったけど、今日はちょっと落ち込んでいる」
「でもまあ、土曜日はもう終わったことだし、次にアッセンに行ったときの土曜日のことを考えるよ」
翌日の決勝レースに向けては「今できる唯一のことは、明日のことを考えて、明日に向けて努力すること。より良いレースをして、週末をできる限りいい形で締めくくりたい」と話していたベッツェッキだったが、レースには出られなくなってしまった。マーシャルに対する暴力行為があったとして、出走停止の処分を受けたのだ。
ベッツェッキは転倒した際、車両回収のためバイクに群がったマーシャルのうちひとりの顔面を2度にわたって叩いた。MotoGPのスチュワードはこの事態を重く受け止めており、「スポーツマンシップの原則から著しく逸脱し、選手権の安全運営を支える相互の信頼と尊重を損なう重大な行為」だとして、処分を下した。
これでベッツェッキは、0ポイントでチェコを去ることが確定した。フロントロウにつける小椋藍(トラックハウス)、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(VR46)、フランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)はいずれもランキングトップ7に入っているライダーであり、決勝レースの結果次第ではベッツェッキとライバルの点差が一段と縮まる可能性がある。
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