ベッツェッキのスペインGPスプリントは散々な結果……スタート大失敗はティアオフ踏んづけてスピンが原因
アプリリアのマルコ・ベッツェッキがMotoGPスペインGPのスプリントにおける苦戦について説明した。
Marco Bezzecchi, Aprilia Racing
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGP第4戦スペインGPのスプリントレースでマルコ・ベッツェッキ(アプリリア)は苦しい展開となったが、そのきっかけはスタートにあった。
2026年シーズンの開幕から3連勝を果たすなど絶好調だったベッツェッキ。スペインGP予選ではドゥカティ勢やヨハン・ザルコ(LCR)と上位を争い、4番手とまずまずの位置からスプリントレースに臨んだ。
ただレースが始まるとベッツェッキは苦しんだ。スタートで後退してトップ10圏外に落ちると、その後さらに16番手までポジションを下げた。
ベッツェッキの序盤の出遅れは、スタート時にティアオフシールドを踏んでタイヤがスピンしてしまったことが大きな原因だ。MotoGPの公開した映像では、アレックス・マルケス(グレシーニ)がグリッドに着く際に捨てたシールドが、ベッツェッキのマシンに引っかかり、スタート時にマシンの下に落ちてしまったことが分かる。
「大きくホイールスピンしてしまった。バイクの下にティアオフが入っていたからだ」と、ベッツェッキは言う。
「あの瞬間は分からなかったが、後で映像を確認したところ、アレックスが最終コーナーでティアオフを外していたようだ」
「自分はそのすぐ後ろにいて、そのティアオフは自分のフロントフェアリングに引っかかったまま、自分のスタート位置に止まるまで残っていた。そしてしばらくしてからバイクの下に入り込んだんだ」
こうした問題を防ぐためのルール導入が必要かと問われると、ベッツェッキは冗談交じりに「モトクロスみたいにロールオフ形式にすべきだね」と冗談っぽく語ったうえで、ティアオフが必要である理由も説明した。
「もちろんスタート直前はいつも難しい状況になる。でも、これが必要な時もあるんだ。時速300kmで走っていると、バイザーに何かが当たることもあるからね」
そしてベッツェッキにとってはレース後半は更に厳しいものになった。雨が降り始めたことでマシンを乗り換えた後、アウトラップで転倒してしまったのだ。ノーポイントでレースを終えたベッツェッキは、タイトル争いのリードを伸ばせず、スプリントレースで勝利した現王者のマルク・マルケス(ドゥカティ)に24ポイント差に迫られてしまった。
この転倒についてベッツェッキは、ブレーキが十分温まっていなかったことが原因だと語った。
「ブレーキの温度が足りなかった。ピットレーンでもブレーキを温めようとしたし、ターン1のブレーキングでも温めようとしていたんだけどね」
「でもターン2に入ったときにはまだ準備ができていなくて、すぐにフロントを失ってしまった。速度はそれほどじゃなかったけど、それでも転倒するには十分だった」
「レースに負けたり転倒したりすると、いつも本当に気分が悪い。こういうレースではなおさらだ。トップ争いができていない場合は特にそうだ」
「結局、本気で取り組んでいると思い通りにいかない時は気分が悪くなるものだ。幸いなことに、今はまだ良い順位を争えている立場にいる。今回のことは痛いけど、明日に集中するだけだ」
なおチームメイトのマルティンも、この日はリタイアに終わった。ただし皮肉なことに、彼はベッツェッキとは反対に、赤く発光するほどフロントブレーキが過熱するというトラブルに見舞われてのリタイアだった。
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