アイツは危険だ……と言われても困る! ザルコ巻き添えクラッシュのマルケス「避けられたとすればザルコ側だ」と主張
マルク・マルケスはMotoGPドイツGP初日プラクティス2終盤の転倒で、ヨハン・ザルコを巻き添えにしたが、ザルコが注意を払っていればクラッシュは避けられただろうと怒りながら主張している。
MotoGP第7戦ドイツGPの初日、プラクティス2終盤にマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)とヨハン・ザルコ(プラマック)が絡む転倒が発生した。この一件で、マルケスはザルコが注意を払っていれば避けられたはずだと憤りを示している。
アクシデントが発生したのは、プラクティス2の最終盤。各ライダーがいよいよアタックへ向かった残り3分というところで、マルケスはターン1への進入で転倒してしまった。
そして、マルケスのマシンはターン1に向けて滑走していくと、ピットレーンから出てきたところのザルコを、狙いすましたかのように直撃。ザルコはマシンごと吹き飛ばされることになった。
ショッキングな絵面となったこのクラッシュ。ただライダーは両名とも無事で、最後はスペアマシンでコースに戻ることもできた。
このクラッシュを巡る彼らの見解は異なっており、マルケスはこの事故ではザルコがピットレーンを出る際に、アタックへ入っているライダーの存在に注意を払うべきだったと主張した。
ザルコが来ていることを把握していたかと訊かれたマルケスは、こう答えている。
「僕が言いたいのは、その質問は彼に訊くべきモノだということだ。僕がミスを犯したヤツだとすれば、僕は自分のミスだと言うのをあなた達も知っているだろう」
「でも今回、僕は怒っている。仮にこの状況を避けることができる人がいたとすれば、それはヨハンだったからだ」
Marc Marquez, Repsol Honda Team
Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images
「ピットレーンから出てくるライダーは後ろを確認する必要がある。そして誰かが来ているなら……特に最後の数分ではピット出口で止まる必要がある」
「ラインを外れても意味がないんだ。今朝のアレイシ(エスパルガロ/アプリリア)やファビオ(クアルタラロ/ヤマハ)の例もそうだけど、あのコーナーは簡単にクラッシュしてまう場所なんだ。フロントをロックさせやすいし、プラクティスの終盤ではプッシュしているから余計にね」
「あのクラッシュで2人とも無事だったことは、凄く幸運だった。でも既に『ああ、マルクは危険だ』と誰かが言ってるのを耳にしたよ」
「この状況を避けることのできた人がいるとすれば、それはヨハンだった。僕はアタックラップに向けてプッシュしていたんだ。そして申し訳ないけど、クラッシュしてしまった」
「もちろん、僕もクラッシュはしたくない。今日は沢山のライダーがクラッシュしていたけど、誰が望んでクラッシュしているんだ? ザルコのところにはもう行ってきたけど、彼は大丈夫だった。ふたりとも凄くラッキーだったよ」
マルケスはドイツGP初日にこの転倒以外にもフラストレーションの多い1日を過ごしていた。プラクティス2ではターン11で危うく転倒しそうになるところをリカバリーする場面もあり、その際には中指を突き立てるシーンも記録されていた。
「カメラは上手く画を撮っていたね」と、マルケスはそのジェスチャーについて語る。
「(ジェスチャーは)あの状況に関連しているものだったし、アドレナリンがめちゃめちゃ出ていたんだ」
「高速コーナーでクラッシュしそうなところをセーブしたんだ。ご想像の通り、僕はアドレナリンドバドバの状態で、体があの反応を返してしまった。もう今週末は何度もああいった警告を受けていたせいでね」
「僕らはよりスムーズに、それかもう少しゆっくりと乗る方法を理解する必要がある。そうすれば、ああいった場面もなくなるだろう」
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