各メーカー・ライダーの序列、カタール連戦では不透明? アレックス・マルケス「分かるのは第4戦以降」
LCRホンダのアレックス・マルケスは2021年シーズン開幕戦カタールGPにおいてホンダやライバルが“真の姿”を表すことになるとは考えていない。


LCRホンダからMotoGP参戦2年目を迎えているアレックス・マルケス。彼は今季の開幕戦カタールGPではホンダを含めた各メーカーの真のパフォーマンスは見えてこないだろうと考えている。
3月上旬には開幕戦の舞台であるロサイル・インターナショナル・サーキットで計5日間のプレシーズンテストが行なわれたが、マルケスはそこで計5回転倒。それによって右足の骨にヒビが入る怪我を負ってしまった。
マルケスはテストではあまり目立ったタイムを記録しておらず、レプソル・ホンダへ新たに加入したポル・エスパルガロから1.5秒遅れのタイムでテストを終えている。
昨シーズンはルーキーながら表彰台を2度獲得する活躍を見せたマルケス。彼は2021年型のRC213Vについて大きな変更があったわけではないが、改善はあったと語っている。しかし開幕から2連戦が行なわれるロサイル・インターナショナル・サーキットという舞台は、各メーカーのポジションを確認する場所にはなりえないと考えている。
「バイクは2020年型ととても似ているんだ」と、マルケスは語る。
「いくつかの部分では改善があった。でもカタールという場所でのデータはあまり良い参照元になるとは僕は思ってない」
「チャンピオンシップの始まりはちょっと妙なものになるだろう。どのバイクがどの位置につけているかは、ヘレス戦(第4戦スペインGP)後とか、何戦か待たなくちゃいけないだろうね」
またテスト期間中に多くの転倒を経験したことについて訊かれると、マルケスは次のように語った。
「全体的に多くの転倒があったけど、僕としてはそれがカタール特有のものだと思っている」
「フロントタイヤの状況が変わった時に対処が難しかった。あまりそういうことはないヤマハ勢が転倒するのも見たしね」
「重要なのは、これまで経験したどの転倒でも理解を進め、後に速くなってきたということだ」
「もちろんレースウィーク中には色んなことがより楽になってくれればとは思う。大事なのはそうした経験を理解し、結論を出すことなんだ」
なお転倒によって骨にヒビが入ってしまったことに関してマルケスは、回復は進んでおり開幕戦でレースになれば気にならないだろうと語っている。
「足だけど、(状態は)かなり良い。家で療養していて、打撲はほとんど治っている」
「レースをする上で100%の状況かと言われれば完治とはならないだろうけれど、バイクに乗ればアドレナリンが出て痛みは消えるだろう。気にならなければ良いと思っているよ」
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