マルク・マルケス、大怪我からの復帰戦に涙。MotoGP7位完走に「夢が叶った」と感情爆発
レプソル・ホンダのマルク・マルケスは、2021年のMotoGP第3戦ポルトガルGPでレースへ復帰し7位を獲得。レース終了後のガレージでは涙を流す姿が捉えられたが、彼は「感情が爆発した」とそれを振り返った。
2021年のMotoGP第3戦ポルトガルGPでは、怪我によって昨年から欠場が続いていたマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)がついに復帰。レース後には涙も見せたマルケスだったが、感情が爆発してしまったのだという。
昨年7月にクラッシュで右腕を骨折したマルケス。2020年シーズン全体の欠場を余儀なくされ、5年連続の王座獲得はならなかった。
そして2021年4月、マルケスは実に9ヵ月ぶりにMotoGPへと帰還。予選6番手から決勝レースをスタートさせると、オープニングラップでは一時的に3番手を走る姿を見せ、その後はポジションを落としたもののポイント圏内を走行。上位陣の転倒もあり7位でフィニッシュを果たした。
マルケスはポルトガルGP決勝への出場が“回復における大きなステップ”だと認識しており、レース後にガレージへ戻ってきた際には感情を抑えることができなかったと、涙の訳を説明した。
「そうだね、感激という言葉が正しいだろう」
決勝レースを終えたマルケスは、レースを振り返ってそう語った。
「僕は感情を自分の中にしまっておくタイプの人間なんだけど、メカニックみんなの居るボックスに戻ってくると、(感情が)爆発してしまった。感情をコントロールすることができなかったんだ」
「今日この日を、MotoGPのレースをフィニッシュする日を僕は長いこと夢見てきた。これはリハビリにおける大きなステップで、回復して、またMotoGPライダーだと感じられることは僕の夢だったんだ。そして今日、僕はそれを実現したんだ」
「それでボックスに戻ってきたときに、僕は疲れていたし、絞りきっていた」
「それで感情が爆発してしまうと、コントロールすることはできなかったんだ。でも、とても素晴らしいものだった」
マルケスはレース終盤6周になる頃には腕のエネルギーが無くなっており、単に“バイクに座っている”様な状況だったと、その厳しい状態を語っている。
「多分いちばんキツかったのは1周目だ。あそこ(3番手)は僕の居る場所じゃなかったんだよ」と、マルケスは言う。
「学校で年長の子たちとサッカーをしている時みたいなものだ。彼らは君を上回っているんだ」
「だから1周目は、そこが僕の居場所じゃないと感じていた。僕にはそのペースがなかったし、バイクのコントロールもできていなかった。それで皆は僕を追い抜き始めた」
「でもそこから僕は落ち着いて、戦わずに自分のポジションを見つけた。そしてすぐにリズムを少しずつ上げて初めて、レース終盤には個人的にベストなラップも走ることができた」
「最終的にフィーリングは良くなって、アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)をまた捉えようとしていた。でも突然体のほうが『(厳しいのは)こっからだぜ!』と言い始めてしまった」
「ラスト6周、僕は単にバイクに座って完走しようとしているだけだった。でもいちばん大事なのはレースを完走することだった」
「それで完走してチェックしてみると、(優勝した)ファビオ・クアルタラロから13秒しか離れていない。これは信じられないことだよ」
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