マルケスはMotoGPのスプリントレース賛成派。「MotoGPをよりスペクタクルにしてくれるはず」
レプソル・ホンダのマルク・マルケスは、2023年MotoGPにスプリントレースが導入されることでシリーズがよりスペクタクルになると語っている。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGPは2023年から、全戦で土曜日にスプリントレースを実施することを決定した。この変更にネガティブな発言をしているライダーが多いが、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ)はよりスペクタクルになるとして、好意的な反応を示している。
MotoGPのオーガーナイザーであるドルナ・スポーツと、FIM(国際モーターサイクリズム連盟 )はオーストリアGP開催中のレッドブルリンクで、スプリントレースの来季導入を発表した。世界規模で実施したファンアンケートで好評だったことから、スーパーバイク世界選手権(WSBK)やF1などのようにレース数を増やすという決断を下したようだ。
スプリントレースは各グランプリ週末の土曜日に開催される。また、この結果により決勝レースのグリッドが変動することはない。レース距離は決勝の半分。与えられるポイントも優勝者が12点、以下9位まで9、7、6、5、4、3、2、1点となる。
スケジュールも現在のフォーマットから大きく変更される。金曜日に行なわれる2回のフリー走行はこれまで通り行なわれるが、その時間は延長される予定だ。FP2終了時の総合順位によって、予選Q1に進む者と、予選Q2に直接進出する者が決定される。予選は2013年から採用されている方式と変わらず、その結果によってスプリントと決勝の両方のグリッドが決定される。
土曜日の午前中には30分間のFP3セッションが行なわれる。これが実質的に、現在のFP4を代替するセッションとなる。その後に予選、そして基本的に現地15時からスプリントが行なわれるため、土曜日は非常に慌ただしい1日となりそうだ。
また現在はMoto3、MotoGP、Moto2の順でフリー走行などが行なわれることが多いが、MotoGPの走行は基本的にMoto3、Moto2の後に行なわれるようだ。決勝レースもMotoGPを最後に実施することで、全レース終了後にファンがコースに入ることを可能にする計画のようだ。
ただ、これまでF1と同じ週末にMotoGPのレースが開催される際は、Moto2のレースを後に実施するなどしてレース開始のタイミングを調整していたが、これが今後どうなるかは不透明だ。
現在負傷欠場中のマルケスは、オーストリアGPでパドックに顔を出しており、スプリントレースに関する質問にも答えた。彼はレースが増えることにより、MotoGPをより華やかにするだろうと考えている。
「特にショーという面で有効だから、賢明な判断だと思う」
マルケスはmotorsport.comの独占インタビューで、スプリントレースについてそう語っている。
「ライダーとして、僕は日曜日が好きなんだ。レースが行なわれるからね」
「スプリントレースはMotoGPをよりスペクタクルにして、週末を違った角度から見ることができるようになるだろう。テストの時間も少なくなるだろうし、ファクトリーの仕事もより重要になる」
スプリントレースに対して一部のライダーが懸念しているのはリスクの増加だが、マルケスはそれを許容できると考えており、「もっとリスクがあってもいいのでは? 僕たちはライダーだし、個人的にはそれを受け入れるよ」と語っている。
マルケスはまた、MotoGPがシリーズの人気を上げるために、他のアイデアを探求し続けるべきだとも考えている。
「状況に適応することはますます重要になっており、それがドルナが行なっていることだ」
「努力はしているし、この新フォーマットはその証拠だ」
「ここで物事を終わらせることはできない。より多くの人を巻き込む方法を探し続けなければならないと信じているし、そのためにシリーズはオープンだと考えている」
マルケスは現在、6月に4度目の手術を受けた右腕の回復を待っており、いつから再びバイクに乗れるようになるかを見ているところだ。彼は今季後半のどこかの時点で再びレースに参加できるようになることを望んでいる。
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