「セパンテストよりも苦戦」マルケス兄、依然として右肩の状況に不安
MotoGPカタールテストが開始されたが、レプソル・ホンダのマルク・マルケスは手術した右肩の状況があまり好転していないと認めた。


2月22日から、カタールのロサイル・インターナショナル・サーキットでMotoGPのプレシーズンテストが開始された。その初日に、レプソル・ホンダのマルク・マルケスは42周を走行し、トップから0.361秒差の6番手タイムを記録した。
しかし、マルクは自身の身体のコンディションが、2月初旬に行なわれたセパンテストからあまり変わっていないと認めた。彼は昨年12月に亜脱臼を負っていた右肩を手術したが、周辺の神経に損傷があるためだ。
そしてマルクはロサイル・インターナショナル・サーキットの長い右コーナーの存在が、右肩に負担をかけていると語った。
「今日は大体は良い感じで始められたけど、マレーシアよりも少し苦戦しているのは確かだ」と、彼は話す。
「ここは長い右コーナーがあって、そこに苦戦しているんだ」
術後の回復具合について何か大きな変化はあったかをマルクに訊くと、彼は次のように答えた。
「いいや。イエス、って言えたら良かったんだけどね。でも正直に言うと、僕はひとつ神経にダメージがあって、そのダメージは2週間では癒えないんだ」
「身体の他の部分は強くなっているのは事実だ。僕はさらにパワーをつけるために懸命に取り組んできた。でも特に、右肩の筋肉は同じ状況だ」
「良い形でここに到着したのは確かだ。でもこのサーキットは長い右コーナーが肩に負荷を掛けてくるから苦戦しているんだ」
また彼は、ロサイル・インターナショナル・サーキットはRC213Vの弱点をあらわにする場所であると付け加えている。ただ状況は昨年と同じようなものだと語った。
「もちろん、曲がりやすいバイクがあればフィジカルにとっても優しいだろう」
「でもホンダのマシンはフィジカルをかなり要求してくるものだと僕らは知っている」
「このサーキットは、何年も僕らのバイク、ライディングスタイルの弱点をあらわにしてきた。こうしたロングコーナーが僕らの弱点だとね」
「でも去年、僕らはだいたい同じような状況から一歩一歩トップ層に近づいていった。だから僕たちは去年と同じように取り組み、カタールでのセットアップを見つけ、トップグループに近付こうとしていくんだ」
■アレックス・マルケス、“ルーキーミス”に学ぶ
2020年シーズンにMotoGPデビューを果たすアレックス・マルケス。マルク・マルケスの弟である彼は、レプソル・ホンダで兄とチームを組むこととなった。
カタールテスト初日、アレックスは2度の転倒を経験し、21番手タイムでセッションを終えた。
アレックスはこれらの転倒が単に自分のミスだったと認め、ルーキーがマシンへ適応しようとしている際に起こるものだと語った。
「あれは僕のミスだったよ」と、アレックスは言う。
「そう、僕のミスだったんだ。バイクに問題があるわけじゃないんだ」
「だから僕らは前進を続けて、プッシュし続けることが必要だ。その過程でクラッシュすることはあるだろう。僕はルーキーで、限界を見つける必要があるんだ」
「クラッシュについては、僕は何故クラッシュしたかの理由を理解する必要がある。それだけだよ」
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Alex Marquez, Repsol Honda Team
Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images