マルケス弟、“王者の兄”不在でも「ホンダからのプレッシャーは無い」と断言
レプソル・ホンダのアレックス・マルケスは第3戦アンダルシアGPで8位入賞という結果を残した。彼はチームからプレッシャーをかけられることはなく、ギャップを縮めることを目標にしていると語った。

2020年シーズンからMotoGPクラスへ昇格したアレックス・マルケス(レプソル・ホンダ)。彼はデビュー戦となるスペインGPを12位で終えポイントを獲得したが、優勝したファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)からは27秒差と大きなギャップをつけられた。
しかし同じヘレス・サーキットでの連戦となったアンダルシアGPで、アレックスは大きく改善。8位でフィニッシュし、トップとの差も約20秒にまで縮めることに成功した。
アレックスはマシンセッティングに変更を加えたことが今回の改善につながったと語っている。
「セットアップに小さな変更を加えて、そして改善につながった。今も、僕らには改善の余地があって、次のレースまでの2週間は大事だ」
アレックスはそうレースを振り返った。
「先週と比較して僕らは小さな進歩があったけど、まだ遠く離れているし、こうやって日毎に改善していくことが必要なんだ」
どこが弱みになっているのかを訊くと、アレックスは「特に予選だ」と答えた。
「今日の僕らのペースは良く、速かったから予選でもっと前に行くことが必要だ。1周目に自分より遅い他のライダーとの戦いで多くの時間を失ってしまうのは簡単なことなんだ。だからブルノに向けて、予選は僕らが改善する必要のあるポイントだね」
「FP4では先週の日曜日に比べてペースが良くなっていた。ただレースではみんながペースを落としていて、ファビオだけが最初から最後までいいリズムを刻めていたんだ」
「僕はレースのある部分で少し速く走ることができたけど、肉体的にはフィニッシュするのが難しかった。もっと速く走れたかもしれないけど、転倒してしまうリスクが大きすぎたんだ」
「それで僕はある時点でいいリズムに乗ると、『これが僕のペースだ。最後まで転倒せず維持しなくちゃ』と思ったんだ」
アンダルシアGPでは兄のマルクが負傷により欠場。カル・クラッチロー(LCRホンダ)も負傷をおしての出走という、ホンダ陣営は厳しい状況に置かれていた。
そうした時、ルーキーとはいえファクトリーチームに所属するアレックスにはプレッシャーがかかりそうなものだが、ホンダは彼に対して過剰な圧をかけるようなことはなかったという。
「プレッシャーは感じなかったよ。ホンダから、アルベルト(プーチ/チームマネージャー)や桑田(哲宏/レース運営室室長)さんからプレッシャーを感じたことはない」
「彼らは常に、僕にルーキーに必要な自信を与えてくれているんだ。こうしたルーキーのことを理解して、レースを理解してくれている人と一緒に働けるのは嬉しいことだ」
「今日のポジションは僕にとって、そしてチームにとって重要なものじゃない。大事なのはタイムを改善して、トップからのギャップを改善することなんだ」
「そして僕らはそれをやった。先週末ととても似たコンディションで改善しているんだ。これが僕らが求めているものだ。次は僕の得意なトラックでもあるブルノへ向かうから、バイクをもっと楽しんで、これまでで一番速く、トップに接近していこうとしている。それが僕らの主な目標だ」
Additional reporting by Oriol Puigdemont
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