フリー走行レポート

MotoGPカタルニアFP3:ヤマハ勢好調続きクアルタラロ首位。中上は転倒もあり15番手に

MotoGP第9戦カタルニアGPのフリー走行3回目が行なわれ、ファビオ・クアルタラロがトップタイムをマークした。中上貴晶は終盤に転倒があり15番手に留まった。

Fabio Quartararo, Petronas Yamaha SRT

Fabio Quartararo, Petronas Yamaha SRT

Gold and Goose / Motorsport Images

 MotoGP第9戦カタルニアGPのフリー走行3回目が行なわれた。トップタイムをマークしたのはペトロナス・ヤマハSRTのファビオ・クアルタラロだった。

 舞台となるカタルニア・サーキットは前日に引き続き低温なコンディション。気温は13℃、路面温度は14℃の涼しさだ。初日に多くのライダーを悩ませた風は、このセッションでは穏やかなものとなった。

 大部分のライダーはソフトタイヤを選択してコースイン。予選組分けを決する重要なセッションが開始された。

 走行が開始されると序盤に転倒者が出ることもなく、ファビオ・クアルタラロやマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)らヤマハ勢がFP3を先導していった。

 セッションはロングラン中心で進められ、タイム更新は少ないまま半分を消化した。

 残り20分、ターン2でイケル・レクオナ(テック3・KTM)がクラッシュ。幸い負傷は無いようで、自力でコースを後にした。残り18分頃にはアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)もターン5で転倒があった。

 中上貴晶(LCRホンダ)は残り15分頃から早めのアタックを行なうと、1分40秒045をマーク。初日自己ベストを0.4秒ほど縮めた。

 ポル・エスパルガロ(KTM)もアタックを行なうと大きくタイムを縮め、1分39秒834を記録。総合3番手に食い込んだ。さらにポルは連続でタイムアタックを行ない、1分39秒756までタイムを改善。総合トップに躍り出た。

 残り8分、ビニャーレスが1分39秒687をマークしてトップタイムを奪取。そのままアタックを継続し1分39秒462を叩き出した。チームメイトのバレンティーノ・ロッシも1分39秒836で総合5番手に食い込んだ。

 この頃、中上も終盤のアタックに向かっていたが、ターン2で転倒を喫してしまった。さらにチームメイトのカル・クラッチローもターン5でクラッシュ。共に総合トップ10からはじき出されている状態での転倒で、LCRホンダには痛い展開となった。

 ラストアタックでは多くのライダーがタイムを更新したが、中でもクアルタラロが1分39秒418でトップタイムを更新。ミゲル・オリベイラ(テック・KTM)が途中までそれを超えるペースで回っていたが、最終的には総合3番手にとどまった。

 最終的にFP3トップタイムはクアルタラロ、2番手にはビニャーレス、3番手にはオリベイラが並んだ。

 Q2進出圏内となるFP1〜FP3総合トップ10は、クアルタラロ、ビニャーレス、オリベイラ、ダニーロ・ペトルッチ(ドゥカティ)、ヨハン・ザルコ(アビンティア)、ポル、モルビデリ、ロッシ、ブラッド・ビンダー(KTM)、ミルとなった。

 予選Q1からの参加となるライダーには中上の他、プラマックのフランチェスコ・バニャイヤとジャック・ミラー、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)といった有力ライダーが含まれた。

 

Read Also:

順位 ライダー 周回数 タイム 前車との差 平均速度
1 France ファビオ クアルタラロ 18 1'39.418     171.168
2 Spain マーベリック ビニャーレス 21 1'39.462 0.044 0.044 171.092
3 Portugal ミゲル オリベイラ 19 1'39.507 0.089 0.045 171.015
4 Italy ダニーロ ペトルッチ 20 1'39.702 0.284 0.195 170.680
5 France ヨハン ザルコ 21 1'39.709 0.291 0.007 170.668
6 Spain ポル エスパルガロ 21 1'39.756 0.338 0.047 170.588
7 Italy フランコ モルビデリ 20 1'39.774 0.356 0.018 170.557
8 Italy バレンティーノ ロッシ 20 1'39.836 0.418 0.062 170.451
9 South Africa ブラッド ビンダー 20 1'39.841 0.423 0.005 170.443
10 Spain ジョアン ミル 19 1'39.862 0.444 0.021 170.407

Be part of Motorsport community

Join the conversation
前の記事 ヤマハ、トップスピード不足の影響は今回小さい? モルビデリ「最高の知らせだ」
次の記事 バレンティーノ・ロッシ、2021年のペトロナス・ヤマハSRT加入を正式発表

Top Comments

コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?

最新ニュース

フェルミン・アルデゲル、MotoGP昇格決定しMoto2ラストシーズンにやる気MAX「新たな冒険のためにも最高の結果を目指す」

フェルミン・アルデゲル、MotoGP昇格決定しMoto2ラストシーズンにやる気MAX「新たな冒険のためにも最高の結果を目指す」

MGP MotoGP
フェルミン・アルデゲル、MotoGP昇格決定しMoto2ラストシーズンにやる気MAX「新たな冒険のためにも最高の結果を目指す」 フェルミン・アルデゲル、MotoGP昇格決定しMoto2ラストシーズンにやる気MAX「新たな冒険のためにも最高の結果を目指す」
ホンダのeVTOLには、F1由来の技術が満載! 地上最速のマシンで培われた技術が空を飛ぶ

ホンダのeVTOLには、F1由来の技術が満載! 地上最速のマシンで培われた技術が空を飛ぶ

F1 F1
ホンダのeVTOLには、F1由来の技術が満載! 地上最速のマシンで培われた技術が空を飛ぶ ホンダのeVTOLには、F1由来の技術が満載! 地上最速のマシンで培われた技術が空を飛ぶ
熾烈な入賞争い、下位5チームに必要なのは“奇策”。サウジでブロック作戦成功のハースF1ヒュルケンベルグ「常識を超えなければ」

熾烈な入賞争い、下位5チームに必要なのは“奇策”。サウジでブロック作戦成功のハースF1ヒュルケンベルグ「常識を超えなければ」

F1 F1
熾烈な入賞争い、下位5チームに必要なのは“奇策”。サウジでブロック作戦成功のハースF1ヒュルケンベルグ「常識を超えなければ」 熾烈な入賞争い、下位5チームに必要なのは“奇策”。サウジでブロック作戦成功のハースF1ヒュルケンベルグ「常識を超えなければ」
岩佐歩夢が、SF開幕戦で無線交信に英語を使っていた理由「日本語での交信に違和感」 レポートも日本語と英語が混在……まるで”ルー”?

岩佐歩夢が、SF開幕戦で無線交信に英語を使っていた理由「日本語での交信に違和感」 レポートも日本語と英語が混在……まるで”ルー”?

SF スーパーフォーミュラ
第1戦:鈴鹿
岩佐歩夢が、SF開幕戦で無線交信に英語を使っていた理由「日本語での交信に違和感」 レポートも日本語と英語が混在……まるで”ルー”? 岩佐歩夢が、SF開幕戦で無線交信に英語を使っていた理由「日本語での交信に違和感」 レポートも日本語と英語が混在……まるで”ルー”?

Sign up for free

  • Get quick access to your favorite articles

  • Manage alerts on breaking news and favorite drivers

  • Make your voice heard with article commenting.

Motorsport prime

Discover premium content
登録

エディション

日本