MotoGPはF1よりも新型コロナにうまく対処している? レプソル・ホンダ代表確信
レプソル・ホンダのチームマネージャーであるアルベルト・プーチは、MotoGPのプロモーターであるドルナ・スポーツは”躊躇した”F1オーナーであるリバティ・メディアよりも新型コロナウイルスの感染拡大にうまく対応したと考えている。
Maverick Vinales, Yamaha Factory Racing
Gold and Goose / Motorsport Images
世界中で感染が拡大する新型コロナウイルス。この影響で、F1は序盤8レース、MotoGPは5レースが開催延期や中止が決まっている。またモータースポーツ以外にも、東京オリンピックなど様々なスポーツイベントも、延期されたり中止されるという事態が相次いでいる。
F1の場合は、開幕戦オーストラリアGPが、走行が開始されるほんの数時間前にキャンセルがようやく決まった。これは前日の夜にマクラーレンのチームスタッフのうちのひとりが新型コロナウイルスに感染していることが明らかになったことが引き金だったが、あまりにも土壇場での開催キャンセルだったため、物議を醸した。
一方でMotoGPは、最高峰クラスに限っては、カタールへの入国制限が強化されたことにより、1週間前にレースキャンセルを決定。その後、タイ、アメリカ、アルゼンチン、スペインの各GPを延期した。
MotoGPとF1の現状の比較について尋ねられた、レプソル・ホンダのチームマネージャーであるアルベルト・プーチは、次のように語った。
「我々の選手権の主催者を、非常に誇りに思う必要がある」
「ドルナは、頭を使ってひとつひとつ物事を片付けていった。そして(各国の)保健当局の意見に、常に耳を傾けている」
「そこから、できることとできないことを評価してきたが、世界選手権で活動するグループ全体が保護されている形は、とても興味深いと思う」
「それをF1やサッカー協会、国際オリンピック委員会と比較すると、彼らはとてもためらっているように見える。ドルナは、必要なことをしたのではないだろうか」
プーチは、ドルナのCEOであるカルメロ・エスペレータを称賛し、次のように付け加えた。
「彼らは、最初から問題の大きさを認識していた」
「考えを明確にし、賢く行動する必要があった。まさにカルメロ・エスペレータはそう動いたんだ」
ドルナとMotoGPの統括団体であるFIMは先週、5月3日に予定されていたヘレスでのスペインGPを延期することを確認。その後のフランスとイタリアの各GPも、同様に延期されることになると見られている。4月の初旬には、フランスGPについての発表があるはずだ。
ただスペインGPの延期が発表された際には、それ以前の発表の時とは異なり、代替日程は明らかにされなかった。新型コロナウイルスの感染は、今や欧米を中心に拡大しており、代替日程を設定するのはほぼ不可能だと言える。
スペインGPの延期が決まる前に発表されていたスケジュールでは、いくつかのレースの日程が変わったものの残りの19戦全てを開催することが目指されていた。
またドルナとFIMは、ひとつの週末に2レースを行なう、いわゆる”ダブルヘッダー”や、シーズン最終戦を来年1月に行なうことも選択肢としていた。
Be part of Motorsport community
Join the conversationShare Or Save This Story
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
Top Comments