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F1オーストラリアGP、コロナで急きょ中止……”嵐の朝”をオーガーナイザー語る

新型コロナウイルスへの懸念により、走行開始直前の金曜朝に開催中止が決定されたF1オーストラリアGP。その時、何が起きていたのか?

Fans queue at the delayed opening gates

Fans queue at the delayed opening gates

Mark Sutton / Motorsport Images

 2020年のF1開幕戦オーストラリアGPは、新型コロナウイルスの脅威により、金曜日の朝に開催中止が発表された。その”嵐の朝”を、オーガナイザーのオーストラリア・グランプリ・コーポレーション(AGPC)のアンドリュー・ウェスタコットCEOが語った。

 世界的に新型コロナウイルスの感染が拡がる中、スケジュール通り3月13日(金)から走行が開始される予定だったオーストラリアGP。しかし、その前日である木曜日夜の段階で、マクラーレンのスタッフ1名がコロナウイルスに感染していることが分かった。

 これによりマクラーレンが参戦辞退を発表。各チームの協議の結果、過半数のチームが開催中止を支持し、イベントの続行はほぼ不可能となった。しかし金曜日の情報発表が遅れ、レース観戦に訪れたファンを混乱させる結果となった。

 当初スケジュール変更の情報はなく、入場ゲートが午前8時45分に開かれる予定だった。その後、徐々にゲートオープンが遅れるというアナウンスがなされ、最終的にゲートが開かれることはなかった。

 イベントが正式に中止されたのは、午前10時を過ぎた頃。当然、その時にはチケットを持ったファンがゲートの前でフラストレーションを溜めていた。

 ウェスタコットは、オーストラリア・スーパーカーのポッドキャストで、中止決定当日のことを振り返った。例えF1がなくても併催予定だったスーパーカー実施を含め、イベント開催を継続するかを検討するなど、開催中止決定の遅れには多くの要因があったと語った。

「(オーストラリアGPの)5日前のことを考えると、クリケットの試合に8万6000人が集まっていた。我々はグランプリを間近に控えていた。それから1週間が経ち、イベントが次々にキャンセルされるようになった」

「おそらく、スーパーカーやTCRの全チームや、AGPCのスタッフ、決定がなされた時にゲートの外にいたスポンサーやファンにとっても嵐が直撃したように最悪の状況だった」

「我々は、ビクトリア州政府保健福祉省の最高責任者の意見を取り入れる必要があった。FIAやチーム、F1、ビクトリア州政府が判断に関与している。それは迅速に決定を下す上で必ずしも役立つとは限らない。そして、状況は一晩で変わった」

「それが、残念ながらゲートでファンがフラストレーションを抱える理由になってしまった」

「多くの異なるシナリオがあった。F1無しでもイベントを行なうのか、最終的に全てを中止にするのかどうかなど、検討すべきことがあった。そして、我々は全てを中止することを選んだ」

「しかしこれら全てを1〜3時間以内に、発表する前に完全に決定する必要があった。我々は適切なタイミングで、適切な指示を出さなければならなかった」

 ウェスタコットは、F1のCEOであるチェイス・キャリーがベトナムのハノイを視察後、メルボルンへの移動中だったことも事態が複雑になった要因のひとつだと話した。

「(金曜日の朝までに)チームの意見があったことは確かだが、それらはFIAとFIA会長のジャン・トッド、F1とチェイス・キャリーとの議論を通じて承認される必要があるものだった」

「しかしチェイス・キャリーは、いろいろなことが起きているまさにその時に、ベトナムからの飛行機に乗っていたんだ」

 また、ウェスタコットは金曜日に行なった記者会見で、感情を抑えるのが難しかったと説明した。

「夜がどんどん遅くなっていき、睡眠時間が減っていった。最終的な指示を午前2時30分くらいに出し、6時ごろまで少し眠った。そしてまた戻ってきたんだ」

「最も私が気にかけていたのは、ファンやレース参加者、スタッフやサプライヤーのことだ。彼らはみんな、イベントを行なってそれを世界に見せたいと思っていた。そして、その機会が奪われてしまったんだ」

「収入が全てではないが、ビクトリア州、そして国全体のイベント業界が破壊的なダメージを受けており、厳しい状況のサプライヤーはたくさんいる」

「それが感情があふれ出そうになった理由だ。共に仕事をしてきた人たちのことを考えていた。彼らと働くのが大好きだし、絆を築いているんだ」

 

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