中上貴晶、MotoGP初戦10位は「満足できない」次戦アンダルシアGPで改善なるか
MotoGP第2戦スペインGPの決勝レースでLCRホンダの中上貴晶は10位でフィニッシュ。彼はこの結果に満足できていないと語り、連戦となるアンダルシアGPに向けて問題点を解決する方法を見つけたいと語った。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGP第2戦スペインGPで、LCRホンダの中上貴晶は10位でレースを終えた。中上は昨年負傷によって日本GPを最後にレースから離れていたため、約9ヵ月ぶりのレースだった。
予選ではQ1を通過できず、最終的に13番手グリッドからのレースとなったが中上は、序盤にポジションを落としてしまった。その後は徐々に追い上げるレース展開で、最終的に10位までポジションを戻した。
レース後に中上は、フロントタイヤに対して自信を持つことができなかったと苦戦した理由を説明。これは今回のレースウィークを通じて彼につきまとってきた問題であるが、次戦アンダルシアGPに向けてその解決策を見出したいと中上は語った。
「全体的に今日のパフォーマンスにはがっかりしています。こうした難しいレースになることは予想していませんでした」
中上はレース後のインタビューでそう語った。
「フロントタイヤへの自信を感じられず、本当に苦戦していました。フロントにはハード、リヤにはみんなと同じようにソフトを選びましたが、これは正しい選択だったと思っています」
「テストとレースウィークの間、ハードで問題を感じたことはなかったんです。ブレーキングスタビリティは良く、フロントのグリップを失うこともありませんでした」
「ですがレース中は、序盤から自信を持つことができませんでした。ブレーキング、そしてコーナリングでもそうだったんです」
「右コーナーも、左コーナーもグリップを失って、ステアリングは切れ込んでいました。それが今日僕がとても遅かった理由です。10位というのは僕にとって思いもしない結果で、つまり全く満足できないものです」
「コンディションは簡単なものではなかったですが、少なくともこうしたレースでは5〜6位でフィニッシュするべきでした。ですから10位はすごくがっかりしています」
中上はレース前のウォームアップセッションで4番手タイムを記録し、前日のFP4でのペースも悪くなかったため、レースに向けては比較的ポジティブな雰囲気を醸し出していた。
しかし最終的には10位という結果に終わった。彼は前述の問題点以外にもMoto2のダンロップタイヤのラバーが路面に載っていることが問題を引き起こしたのではないか、という指摘にも同意している。
「フロントの問題ですが、その指摘は正しいと思います。Moto2のダンロップタイヤのラバーが載ることは通常、助けにはなりません。Moto2の後は普段からグリップの水準はかなり下がります」
「ただ僕がこれまでに苦戦していたリヤのグリップはそんなに悪いものじゃなかったんです。ですから何が起こっていたのか、よくチェックする必要があります」
MotoGPの2020年シーズンは、次戦も同じヘレス・サーキットを舞台としたアンダルシアGPである。2週連続開催となるが、金曜日のセッション開始までに問題を理解したいと中上は締めくくった。
「ポジティブなこととしては、次のレースが同じサーキットで来週行なわれるという点です。何が起こっていたのか理解するために使える時間が数日ありますから、(第3戦では)うまくいけば本当のポテンシャルを示すことが出来ると思います」
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