バレンティーノ・ロッシ、MotoGPキャリアについに終止符「長い道のりだったけど、本当に楽しかった」
2021年限りでのMotoGP引退を表明したバレンティーノ・ロッシは、20年を優に超える自らのレースキャリアを振り返り、「長い道のりだったけど、本当に楽しかった」と表現した。
2021年8月5日、2輪ロードレース界で数々の伝説的な活躍を見せてきたバレンティーノ・ロッシが、今シーズン限りの引退を発表した。
ロッシは1996年からロードレース世界選手権への参戦をスタートさせ、今季が26シーズン目。これまで9度の世界タイトルを獲得するなど、史上最高の2輪ライダーとも呼ばれるロッシだが、40歳を過ぎてから、成績は下降の一途を辿っていた。
来季以降の去就に注目が集まっていたロッシはかねてより、今季満足のいくパフォーマンスを見せられることを現役続行の条件としていた。しかしペトロナス・ヤマハSRTに移籍して迎えた今シーズンは前半9レースを終えて最高位10位と、苦しいレースが続いていた。
そしてサマーブレイク明け最初のレースである第10戦スティリアGPを前にロッシは記者会見を開き、2021年シーズン限りで現役を退くことを発表した。
「来季のことに関してはサマーブレイク明けに決めると言っていたけど、僕は今季限りで引退することを決めた。残念ながら今年がMotoGPライダーとしての最後のシーズンになる」
ロッシはそう語った。
「来年自分が2輪のレースをしないと発表することは簡単なことではないし、悲しい瞬間だ。僕はかれこれ30年このスポーツをやっているから、そういう意味では来年から僕の人生はガラリと変わる」
「とはいえ、最高だったよ。とても楽しかった。本当に長い道のりだったけど、本当に、本当に楽しかった」
「世界選手権で戦い始めて25年、26年ほどになる。僕のために働いてくれるチームのみんなと一緒に、忘れられない瞬間を過ごすことができた」
「だから、多くを語る必要はない。ただそれだけだ」
ロッシはロードレース世界選手権にこれまで414戦出走し、通算115勝。その内最高峰クラスでは89勝を挙げており、2001年〜2005年、2008年、2009年の計7度チャンピオンとなり、250ccクラス、125ccクラスも含めるとタイトル獲得は9回を数える。
なお、2000年代にはF1への転向も噂され、ラリーなどにも参戦するなど4輪レースにも高い関心を持ってきたロッシは、かねてよりMotoGP引退後はル・マン24時間レースをはじめとする4輪レースに出場したいと語っていた。
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