中上貴晶、自己ベスト4位に「大きく改善できた」と手応え。次の目標は表彰台
MotoGP第3戦アンダルシアGPで自己ベストリザルトとなる4位を獲得した中上貴晶。彼は好結果を喜ぶとともに、パフォーマンス改善につながった“マルケス・スタイル”の学習を更に進めて表彰台獲得へと繋げたいと語った。
ヘレス・サーキットで行なわれたMotoGP第3戦アンダルシアGP。灼熱のコンディションの中で行なわれた決勝レースで、日本の中上貴晶(LCRホンダ)が粘り強い走りでポジションを上げ、自己ベストリザルトとなる4位を獲得した。
中上は8番グリッドと中位からのスタートだったが、スタートで上手くポジションを上げ6番手に浮上。コンスタントなペースを刻んで行くと、多数のライダーが転倒する難しいコンディションを乗り切って上位に接近した。
ラストラップでは3番手のバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)まであと少しという位置にまで詰めたが追い抜くには至らず、4位でフィニッシュ。レース後の中上は疲労困憊という様子で、全てを出し尽くした感があった。
「表彰台までかなり接近していましたし、本当にいいレースでした。ベストを尽くしました」
レースを終えた中上は、インタビューに応えるとそう振り返った。
「レース全体でグリップを見つけるのに苦戦していましたが、それはみんなが一緒だったと思います」
「レース中長いこと(ヤマハ/マーベリック)ビニャーレスについていきましたが、バイクの動きに苦戦していました。ただビニャーレスもフロントタイヤに苦戦していて、何度もほとんどクラッシュしそうになっていました」
「途中で彼はライディングを変え、ラップタイムを改善し始めて、僕よりも速くなっていき、バレンティーノを追い抜いていきました。ただ遠すぎるというわけではないですし、僕としてはレース全体で表彰台に向けて争えるという、この先に向けた良い経験になりました」
「本当に良いレースでしたし、僕自身この週末でライディングを大きく改善することができました。この結果も更に一歩前進できたもので、とても嬉しいです」
アンダルシアGPで中上は、初日から予選に至るまで大きな進歩を示してきた。彼はその要因としてマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)とのデータを比較し、ライディングやセットアップをマルケスのものに寄せていった点が効果を発揮していると述べていた。
今回の結果はその成果と言えるものだが、中上は今後も学習を進めて2019年型のマシンからポテンシャルを引き出していき、表彰台獲得に繋げたいと語った。
「先週のレースでは、僕はこの2019年型のバイクをどう扱うかを本当には理解していませんでした。タイムを出す上で、このバイクはみんなも言っているようにフィジカルに優しくありませんし、ハンドリングもそうです」
「ですが今は一歩ずつ理解を進めています。特に今週マルケスのデータを見た時には明らかに理解が進みました。『これがこのマシンの扱い方だ』と。それは結果にも見て取れます」
「もちろん、今は2019年型のマシンを理解し始めたところです。ただ難しいマシンなりに大きなポテンシャルを持っていますから、この走りを続けられればと思っています」
「当然のことですが次のレースはまた完全に違うコースですし、マルクも戻ってくるでしょう。ですから彼のデータを確認にすることに集中していきます。それがこの先のターゲットになりますし、上手く対処ができれば、早めに表彰台を争えると思っています」
Additional reporting by Gerald Dirnbeck
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