MotoGPオファーは別格? ペトルッチ、WSBKテストと日程被りでも「断るなんて無理だよ!」
ドゥカティからMotoGP第5戦フランスGPで代役参戦するダニーロ・ペトルッチは、たとえWSBKのテストと日程が重なっていてもMotoGP参戦を断ることはできなかったと語った。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGP第5戦フランスGPでは、ダニーロ・ペトルッチが古巣のドゥカティからエネア・バスティアニーニの代役として参戦する。彼は代役参戦の要請を断ることは不可能だったと語っている。
ペトルッチは長年ドゥカティ陣営でMotoGPに参戦してきたが、2021年限りでMotoGPのシートを喪失。以降はWSBKなどに活躍の場を移した。
2023年もドゥカティ陣営からWSBKを戦っていたペトルッチだが、第5戦フランスGPでバスティアニーニが怪我の回復のために欠場することになり、代役参戦の白羽の矢が立ったのだ。
ペトルッチにとってはスズキから急遽代役参戦した2022年タイGP以来のMotoGP参戦となる。
3年ぶりにドゥカティのMotoGPウェアに袖を通したペトルッチ。今回の代役参戦にあたっての所感を問われると、たとえWSBKのテストと日程が重なっていても、MotoGP参戦のオファーを断ることはできなかったと語った。
「またこういう事があるなんて、生きていて予想していなかった。でも昨年も本当にいろいろなことをやってきたからね」
「今回も凄く誇らしいし、嬉しいことだと思っている。前にドゥカティと一緒に勝利を挙げた場所だし、とてもいい思い出がある」
「このチャンスを与えてくれたドゥカティには本当に感謝している。テスト無しでレースウィークに飛び入るのは凄く難しいミッションになるだろう」
「でも昨年のタイGPに比べれば、少しは楽だろうね。タイGPはコース以外は何もかもが初めてのことだった」
「少なくとも今回は1回ブリーフィングをしているし、かなり良い基盤が整っている。3年前からさらに改善されているとしても、僕はチームのことやバイクのことを知っているんだ」
「スーパーバイクのライダー達は今ミサノでテストをしているけど、昨年の世界選手権を制したバイクに乗ってくれるかと頼まれたら、断ることなんてできないよ」
なお前戦スペインGPでは、2021年以来のMotoGP参戦となったダニ・ペドロサ(KTM)が、決勝で7位を獲得して周囲を驚かせた。
ペトルッチはペドロサのような走りを、ル・マンで行なうことは容易ではないと語る。
「そうなれば良いんだけど、ダニはダニだからね」
「彼はヘレスでは、かなり走り込んでいたと思う。ヘレスのダニから学ぶのは難しいよ」
「彼は裏庭を走っているようだった。僕もここル・マンでは3年連続で表彰台を獲得しているけど、今のMotoGPライダーは本当に速いからね」
「分かっている部分だと、僕が3年前に使っていたセットアップも使えるみたいだ。バイクもその方向で進んでいる」
「僕の体格のせいで、既に3年前から僕はそういったセットアップの方向に進んでいたんだ」
なおペトルッチによると3年ぶりのドゥカティのマシンではあるが、シートのポジションも大きな問題はなかったということだ。
初日のプラクティス1でペトルッチはペドロサのようにいきなりのトップタイム……とはならなかったが、19番手で最下位は免れている。
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