MotoGP新王者クアルタラロにも“ヒヨコ”の時期「初テスト時にはまるで乗れていなかった」

2021年のMotoGPでチャンピオンとなったファビオ・クアルタラロ。参戦から僅か3年で頂点に立った彼ではあるが、初めてMotoGPマシンに乗った時には、乗りこなすことができず困惑していたと過去を振り返った。

MotoGP新王者クアルタラロにも“ヒヨコ”の時期「初テスト時にはまるで乗れていなかった」

 2021年シーズンのMotoGPチャンピオンとなったヤマハのファビオ・クアルタラロ。彼は最高峰クラスへ足を踏み入れてから3年の速さで頂点に立ったが、昇格当初はマシンを乗りこなせていなかったと、過去に自身の力不足を感じていたことを明かした。

 クアルタラロは第16戦エミリア・ロマーニャGPで、ライバルのフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)の転倒もあり、今季のチャンピオン獲得が決定。ここまで5勝を挙げ、全レースでポイントを獲得する安定感のある戦いぶりで、悲願のタイトルを手にした。

 2020年シーズンは開幕戦から2連勝して首位をリードしたものの、シーズン後半で調子を崩し、一気にシーズン8位にまで後退したことを考えると、今年は対照的なシーズンとなったと言えるだろう。

 彼は2019年にペトロナス・ヤマハSRTから最高峰クラスへ昇格。2018年当時はMoto2でグランプリ初優勝を挙げたばかりで、その年のタイトル争いには絡んでいなかったため、彼の昇格には批判もあった。しかし、MotoGPのプレシーズンテストから彼は速さを見せ、そうした批判の声も急速に弱まっていった。

 2021年のMotoGPチャンピオンとなったクアルタラロは、最高峰クラスへ足を踏み入れた当時のことを回顧し、2018年シーズン終了後のポストシーズンテストでMotoGPマシンを初体験した時の困惑した気持ちを明かしてくれた。

「(2013年と2014年に)CEV Moto3を2連覇していた。そして当然次は、世界選手権のMoto3クラスで勝つことが最初のステップだった」

「でも僕は優勝すらできなかった。それからMoto2へと移って、自信を取り戻そうとしていたんだ」

「Moto2での1年目にはそれは達成できなかった。2年目には2レース……いや1回は剥奪(車検時のタイヤ内圧規定違反による失格)されたけど、個人的には2回勝てたんだ」

「だけどMotoGPクラスへの昇格は予想していなかった。それでMoto2でチャンピオンになることは不可能だったから、MotoGPで世界チャンピオンになることが唯一の道だった。僕らはそれを達成したけど、僕も予想していなかったことだ」

「2018年にバレンシアで初めてテストをしたときには、『一体僕はこのバイクで何をやってるんだ?』という感じだった」

 クアルタラロがそう語るように、バレンシアテスト初日のタイムでは、トップから2.4秒遅れの23番手と後方からのスタートとなっていた。

「パワーが強大で乗りこなせていなかったんだ。今は『もっとパワーをくれ』って言えるけどね。(当時の)歩みは遅かった。でもそれで良かったんだ」

「テスト1日目、僕は3秒遅れていたけど。ヘレステストの最終日には0.8秒遅れになっていた」

「セパンでのプレシーズンテストはタフなものだった。そしてカタールでは大きな前進が踏み出せて、テストを2番手で終えた。その瞬間から、大丈夫だと思ったんだ」

「2019年は良かったよ。もちろん、世界チャンピオンになるのが大きな夢だった。そして僕らはそれを達成したんだ」

 

 

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