MotoGPライダーたるもの、転倒しても“安全重視”はナンセンス? クアルタラロ血気盛んな走り
ヤマハのファビオ・クアルタラロはMotoGPイギリスGPのFP2でハイサイド転倒を喫しつつも大きな怪我は避けることができた。彼はその後の走行も全力で行なったが、こうしたクラッシュがあったからといって“安全に走る”ことはできないと語っている。
Fabio Quartararo, Yamaha Factory Racing
Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGP第12戦イギリスGPのフリー走行2回目では、セッション序盤にファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)が転倒する場面があった。彼は転倒によって足に痛みが出ている様子だったが、その後走行に復帰。FP2をトップタイムで終えてみせた。
この転倒によってクアルタラロは足首を捻挫してしまったと後に明かしたが、それでも2番手以下に0.5秒以上の差をつける圧巻の速さを示した。
セッションを振り返ったクアルタラロは、バイクに乗っている際は痛みを感じず、クラッシュ後にも良いフィーリングで走行する事ができたと語った。
motorsport.comにクラッシュについて訊かれたクアルタラロは「ああ、足首を捻ってしまった」と答え、更に次のように続けた。
「でも全部大丈夫。バイクに乗っているときは痛みもない。それがいちばん重要なことだ」
「(転倒した時)リヤにハードタイヤを履いていたけど、このコンディションでは失敗だったよ。(転倒地点の)ターン8の前から何度もクラッシュしそうになっていたんだ」
「でもとにかく、フィーリングは全然問題ない。クラッシュした後にミディアムタイヤで素晴らしいラップを刻めたのは良かった」
「速さを感じている。限界に来ているとも感じていないし、2分0秒1を出せたのはポジティブだ。素晴らしいフィーリングだよ」
そして転倒を喫しつつも、大きく空中へ投げ出されることがなかった点は幸運だったと感じているかと訊かれたクアルタラロは、こう答えた。
「ハイサイドで高く空中に投げ出されていたら、もっと痛かっただろうから、いいタイミングでバイクを手放せたと思う」
「もっと悪い状況になる可能性もあった。だから今日はラッキーだった。ただクラッシュがあったからといって、より安全に乗るというわけではない」
「クラッシュ後にはみんな目にしたと思うけど、僕は何かを修正することはなかった」
「もっと悪いことになる可能性もあった。でも深刻な怪我がなかったのは本当に幸運だった」
結果的にハードタイヤを冷涼なコンディションで使用したことがクラッシュに繋がったわけだが、彼はその選択を“少し危険だった”と認めている。ただチャンピオンシップをリードしている状況でも普段どおりの作業を続けたいと語った。
「毎セッションの前に足の無事を祈っているよ」と、彼は冗談めかした。
「だけどこれもゲームの一部だ。こうした状況でハードタイヤを試すのは失敗だった。本当に限界に達してはいなくてもね」
「でも悪くはなかった。少しリスキーだったとは思うけど、やってみたかったんだ。普通のレースウィークのようにやりたかったし、もう少しパフォーマンスを見てみたかった」
「少し痛みはあるけど、明日は普段通りになると思う。でもそれもMotoGPの一部だ」
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