レッドブルリンクがコース改修。来季のMotoGPに向けてシケイン追加……F1は現行レイアウトを維持

オーストリアのレッドブルリンクは、2022年のMotoGP開催に向けコースを一部改修すると明らかにした。2020年に発生した大クラッシュを受け、ターン2にはシケインが設けられることになった。

レッドブルリンクがコース改修。来季のMotoGPに向けてシケイン追加……F1は現行レイアウトを維持

 オーストリア・スティリア州にあるレッドブルリンクは、コースの安全性を疑問視する声を受け、来季以降のMotoGP開催に向けてターン2にシケインを設けると明らかにした。

 MotoGPオーストリアGP、スティリアGPの開催地であるレッドブルリンクでは、昨シーズンから3戦連続でクラッシュを起因とする赤旗中断が発生し、コースの安全性が疑問視されてきた。先日行なわれたスティリアGPでも、ワイルドカード参戦のダニ・ペドロサ(KTM)とロレンソ・サヴァドーリ(アプリリア)がターン3出口で激しいクラッシュを起こしていた。ふたりのマシンはクラッシュ後に炎上。彼は右足首を骨折し次戦オーストリアGPを欠場することとなった。

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 2020年のオーストリアGPのターン2で発生した、非常に危険なクラッシュを覚えている人も多いだろう。ターン2は緩やかに曲がるため、ホームストレートエンドのターン1からターン3まではほとんどストレート区間と言えるレイアウト。ヨハン・ザルコ(当時アビンティア/現プラマック)がフランコ・モルビデリ(ペトロナス・ヤマハSRT)の後輪に時速320km/h近くで接触してクラッシュすると、宙を舞ったふたりのマシンはターン3まで飛び、先行するヤマハのマーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシ(現ペトロナス・ヤマハSRT)のふたりに危うく衝突するところだった。

 事故の再発防止として、レッドブルリンクはターン3の外側まで伸びるバリアを追加。そして2022年のMotoGP開催に向けては、大規模な安全対策が講じられることになった。

 2021年のオーストリアGP開催に先立ち、レッドブルリンクは来季に向けたMotoGP用コースレイアウトを公開。コース改修により、ライダー達はターン1の先にあるターン2のシケインを抜けてターン3へ進むことになる。

Red Bull Ring new MotoGP layout

Red Bull Ring new MotoGP layout

Photo by: Red Bull Media House

 新レイアウトの導入は、ターン3への進入速度を低減し、昨年のザルコとモルビデリに起きたような大クラッシュを予防することが目的とされている。これに向けた改修工事は、今年の11月から開始される予定とのことだ。

 一方、同じくレッドブルリンクでレースを開催するF1は現行レイアウトを引き続き使用していくが、今回の修正はF1を統括するFIAとMotoGPの統括団体であるFIMの共同で行なわれたものだという。

 レッドブルリンクのリリースにはこうある。

「レッドブルリンクではF1を2014年から、MotoGPを2016年から開催している」

「それ以降、何千ものファンがスティリア州(のレッドブルリンク)で素晴らしいレースを体験している」

「オーストリアGPの魅力と安全性をさらに高めるべく、FIAやF1、FIMやドルナ、AMF(オーストリアモータースポーツ協会)の協力により、ターン2エリアにシケインが設けられる」

「レッドブルリンクが2輪レース用コースレイアウトを備えて2022年を迎えられるよう、必要な工事は11月から冬にかけて行なわれる」

 

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